日々の思いを本気で伝える！修造コラム

なおみエクスプレスがいよいよ“全豪オープン優勝” ステーションにむかっていく！

大坂なおみ選手が全豪オープンベスト4に進出 。

なおみさんは女王となるべく王坂を、また1歩前進した！

大坂なおみ　6-4， 6-1　E・スイトリナ（ウクライナ）

なおみさんの4回戦までの試合は、エクスプレス新幹線に乗っていたといえばそうなのだが、こだまエクスプレス状態だった。なぜなら、自分のペースを掴もうと思ってもミスも多く、気持ちもなかなか乗って行かない。停車駅（ステーション）が何度も何度もあったのだ。

★ストレスストレスステーション

★ミスしてイライラステーション

★自分の調子が悪いステーション

★ボールが入らないステーション

★相手が上手いステーション

…など、いくつもの停車駅がありました。前回もこのコラムで書きましたが、今大会のなおみさんは６、７割のテニスで勝ち上がってきた。それは、昨年の全米制覇で培った我慢テニス、そう、耐えるということを覚えたことで、停車せずに前に進む術を学んできました。

今日の試合第１セット、こだまエクスプレスあり、ひかりエクスプレスもありましたが、最後は、のぞみエクスプレスまで乗り換えることができたんです。

では、なおみさんのテニスのどこがよくなったのか？　それは、もうこれでしょう！

ストロークの質が良くなった！

・ボールが深い。

テニスで最も大事なショットといえば深いボール。これまでのなおみさんのショットは浅く、相手から攻撃されるケースが多かったが、今日は深いボールが続き、相手がベースラインよりも下がって打つことになり、相手が追い込まれチャンスボールがやってくる。

・ボールの角度がある。

ラインぎりぎり、しかもサービスラインとベースラインの間くらいにバウンドする。相手にとっては、角度がつくことにより、倍近く走らされることになる。そうなると、オープンコートができ、チャンスボールがやってくる。

・倍返しリターン

セカンドサーブのリターンの構える位置に注目。サービスラインとベースラインの間、とんでもないくらい前で構え、そしてライジングリターン、しかも強打。相手にとっては構える時間もなく、プレッシャーによりダブルフォルトやストロークミスに。

次の準決勝の相手はカロリナ・プリスコバ（チェコ）。昨年の東レパンパシフィック決勝での対戦を覚えている人もいるでしょう。この時はプリスコバに軍配が上がりましたが、いまのなおみさんのテニスであれば、相手が誰であろうとだれも止めることはできな！

さぁ、いよいよ“なおみエクスプレス”に乗り継ぐ時間だ！

そして・・・

今日はもう1つ大事な試合があります。

錦織圭 vs ノバク・ジョコビッチ

はっきり言います。

胸が苦しいです・・・。

僕は、現地で圭の試合を解説しているときは冷静に試合を見ることができるのですが、テレビで圭の試合を見る時は、もうその日1日中、なんだか胸がザワザワして落ち着かないんです。

圭よ！いよいよ圭越えをする時が来た！

相手は、ジョコビッチではない、圭自身！

HUNGRY to WIN　で、世界を驚かせてくれ！

最後に、なおみさん、そしてなおみさんのおじいさま、おめでとうございます！！

（今日はなおみさんのおじいさまのHappy Birthdayなんだそうです）