日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年06月11日全仏オープンテニス最終日
全仏オープンテニス最終日。
センターコート第1試合、女子ダブルス決勝。僕は試合前に3つのキーワードを提示しました。それは、「勇気」「信じる」「和」。勇気を出して思い切ってプレーして欲しい、自分たちを信じて戦って欲しい、日本人同士「和」を味方につけて戦って欲しい、この3つが試合で合わさったとき「初優勝」も夢じゃない。そんな思いを皆さんに伝えさせていただきました。
女子ダブルス決勝 B.クレチコバ/K.シニアコバ 6-3,6-3 穂積絵莉/二宮真琴
残念ながら日本人同士ペアでのグランドスラム初制覇とはなりませんでしたが、ここまでの勝ち上がり方は素晴らしかった。そして決勝の舞台に勝ち上がってきたことは彼女たちにとっても、日本女子テニス界にとっても大きな大きな成果です!絵莉さん、真琴さん感動をありがとう!
男子シングルス決勝ナダル対ティーム戦、僕はティームが優勝するための三箇条を試合前にあげました。
ひとーつ!ナダルとティームはポジショニングは2つあって1つはベースラインからずっと後ろ、もう1つはベースライン付近、この2つのポジションが同じ。ティームはナダルよりもよりベースライン付近でプレーし、ナダルを後ろに追いやるくらいのプレーをする。
ふたーつ!今まではチャンスボールをミスしても何とかカバーできたが、ナダル相手にチャンスボールをミスってはいけない。小さな隙も与えてはいけない。
みーっつ!とにかくティームは吠える。でも、マイナス場面で吠えるんじゃなくて、ポジティブに吠えまくる。この3つが揃えば、クレーの王者ナダルに勝つ可能性は十分にある!と。
男子シングルス決勝 R.ナダル 6-4,6-3,6-2 D.ティーム
全仏オープンテニス今年の男子シングルスを制したのは、11度目となる優勝を決めたR.ナダルでした。ティームの勝利の方程式3箇条は、ことごとく…。でも、決してティームの調子が悪かったわけではなく、ナダルがティームを起き上がらせなかった、とでもいうほどナダルの勝利への闘志が上回っていたということです。
全仏でのナダルの表彰式はいつも彼の人間性が浮かび上がる心が熱くなる表彰式なのですが、今回も感動の表彰式でした。
今年のクレーシーズンも王者ナダルは健在でした。だからこそ、僕だけでなく「今年も優勝はナダル。誰も彼を倒すことはできない」そう思っていた人たちも多いはず。案の定、危ない試合もありましたが決勝の舞台までたどり着き優勝をものにしました。でも、11度も全仏でトロフィーをもらっているにもかかわらずいつも初めてトロフィーをもらうかの如く、大事そうにトロフィーを抱え顔を埋め涙するナダル。
当たり前のように勝っているのではなく、彼はどんな時もベストを尽くし、このトロフィーを誰にも渡さない、そういう思いで1戦1戦を戦い抜いているからこそ、表彰式であのようにトロフィーを愛おしく抱きかかえるのでしょうね。
さぁ、次はウィンブルドン。このウィンブルドンを誰よりも愛している選手が登場します!誰もが認める史上最高テニスプレーヤーR.フェデラーの登場です。彼もナダルがクレーの全仏を愛するように、芝のウィンブルドンを誰よりも愛してやまない選手です。
日本に戻ってすぐに12歳以下のジュニアキャンプが待っています!ここで感じた想いをジュニアたちに注入できるような合宿にしないとですね!
皆さん、1週間お付き合いくださりありがとうございました!