日々の思いを本気で伝える！修造コラム

2019年12月7日（土）に行われた女子フリープログラム。

ショートでは、ジャンプのミスが響き6位スタートとなってしまった紀平梨花選手。ただ、もう後がないからこそ、フリーではどんな挑戦を見せてくれるのかとても楽しみだったのですが、挑んでくれました！

冒頭での4回転サルコウ！！

残念ながら転倒してしまったものの、実際の試合で初めて4回転ジャンプに挑戦したことに大きな意味があると僕は思います。
梨花さんにとっては、とても大きな一歩。
そして、4回転サルコウ以降のジャンプを転倒することなく滑り切れたことも自信につながったはずです！

そんな中、女子のグランプリファイナルを制したのは、ショートでも1位だったロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手。
彼女はプログラムに4回転ジャンプを入れていませんが、それでも優勝することができた。
丁寧な滑りで表現力もあり、トリプルアクセルなどジャンプ全体の完成度も非常に高い！

このことは、梨花さんにとっても、大きな可能性を感じられたのではないでしょうか。

そういった意味では、確かに女子も4回転祭りの新時代に突入し、4回転ジャンプの有無が得点に大きく影響することは間違いありませんが、フィギュアスケートの魅力はジャンプだけではなく、他の要素も揃ってこそのスポーツだということを改めて感じた大会でもありました。

以前、「ピンチをチャンスに。ピンチのときこそ限界を超えられるとき。自分の限界を目指して頑張ります」と言っていた梨花さんですが、今回の経験でまた新たな扉を開いたと思います。

これからも限界に挑戦し続ける梨花さんの成長を心から楽しみにしています！