日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2011年09月27日報道ステーション ”雑草”高校相撲部の夏

今回取材させていただいたのは、今年の夏、日本一を目指して戦った新潟県代表の海洋高校の相撲部。

実はこの学校、名門校に入れなかった選手たちの集まり。つまり雑草集団なんです。

実績はないけど、相撲が好きな選手たちが集まった海洋高校相撲部ですが、

インターハイでは2年連続で3位!

その躍進の裏には、深い絆がありました。

 

この相撲部の総監督は、相撲部OBの田海哲也(とうみてつや)さん。

そして、練習終了後にヘトヘトになった部員たちが帰っていく「かにや旅館」は、

実は、田海監督が経営する旅館で、部員全員が監督と一緒に生活をし、

ビデオでライバル校の研究をしたり、相撲日誌をつけたりと、24時間365日相撲漬けの毎日。

そして、この相撲部には、他の強豪校とは違うあるこだわりが。

それは「一人の脱落者も出さない」ということ。

そんな想いが監督や部員一人ひとりにあるからこそ、深まった絆なんでしょうね。

 

現在、唯一の3年生で部長の西澤将太選手。

実は、西澤選手、1年生のときに海洋高校のレベルの高さについていけず、里帰りしたまま戻ってこなかったことも。。。

それでも、監督や部員たちは電話をかけ続けたそうです。

西澤選手がその当時感じたのは、「心配してくれる人に迷惑をかけちゃいけない。こんなにも思ってくれる人がいたんだ。」ということ。

この想いに気づけたのは大きいですよね。

そして、新潟に戻る決心をして、初心に戻り、練習に励んだ西澤選手。

残念ながら、インターハイの代表選手にはなれませんでしたが、そこから得たものは本当にたくさんあったと思います。

 

西澤選手の成長した心もその一つ。

西澤選手が1年の時に里帰りから戻ってこなかったのは、雑用がイヤだったというのも理由の1つだったとか。

それなのに、3年で部長になった今、進んで雑用係をする西澤選手の姿がそこにはありました。

 

田海監督は「選手になれなかった子どもたちをどう成長させていくかの方が私は大事にしているんです」とおっしゃっていましたが、その想いを実行した結果、部員たちの心も成長していったんだと思います。

そして、田海監督はこうもおっしゃっていました。

「高校生活だけじゃない、その子どもたちの一生を僕は見て行きたい」と。

その強く熱い心が選手たちにも伝わり、そして「1人の脱落者も出さない」と支えあい、励ましあってきた仲間の存在のおかげで、部員たちは、より強く成長していったんだと思います。

ほんとにうらやましいくらいの信頼関係だと思いました。

ありがとうございました。

 

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一緒に切磋琢磨し、寝食をともにする仲間だからこそ、そこには深い絆があるんだと思います。