日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2012年06月29日ウィンブルドン 錦織圭選手三回戦進出&添田豪選手も活躍
圭がウィンブルドン三回戦進出を決めた。
おめでとうとともに、シードになっている圭にとっては順当な勝ち上がりといえる。
ただ、腹筋の怪我の心配、そして二か月間試合から遠ざかっていた不安があったなか、
二回戦の特に3セットのプレイは、ファンタジスタ!
みていて笑いが止まらないくらいスーパーショットの連続で、完全に自信を取り戻したテニスだった。
一方、自身グランドスラム初の勝利をあげた添田豪選手。全米オープンの覇者デルポトロに対し惜敗。
豪は、僕がジュニアキャンプを始めた時の一期生で、正直、気持ちを表に出す選手ではないが、
内に秘めた心はすごい。
心から彼の活躍をうれしく感じるとともに、早く僕のランキングを抜いてほしい!
さあ、圭の三回戦の相手は、デルポトロとなった。
試合が行われる前に、皆さんに伝えておきたい。
はっきり言って、この試合は五分五分。
本来なら圭の方が有利といいたいところだが、正直、休んでいたため、試合での体力的な心配がある。
ここで、二人の選手を比較したい。
●体格 デルポトロ 長身でしかもバランスが取れている
●パワー デルポトロ しっかりと構えた中でのショットは、世界一のストロークスピード。
●サーファイス 圭 デルポトロは、クレーコートが専門。芝のような早い展開がきらい。
●体力 デルポトロ けがで遠ざかっていた圭の体力は心配。長い試合は避けたいところ。
●メンタル 圭 願いを込めての答え。デルポトロは、世界のトップと比べた時にもろさがある
●テニスの才能 圭 きっちりと構え、固いテニスをするデルポトロに対し、自由、イメージテニスの圭
●外見 同点 デルポトロは特に南米での女性人気はすさまじい。近くで見るといい顔してます。
圭はメンズ雑誌『GQ』の表紙になるくらいの今やイケメンアスリート。
試合を見ていて、感じてほしいところはここ!こう見えたら、圭は勝っています!
●デルポトロをみていて、「固いな~、動きも、テニスも」、そう感じたらOK。(圭が主導権を奪っている)
●圭の視線が前にある。調子が悪くなると、またどこか体に不安があると目線が下になる。
●デルポトロが、無茶打ちしているな~と感じたらOK。(圭が、焦らせている)
●デルポトロが小さく見えたら。(ボールがはずまない芝のコートでの低いスライスを圭がうまく使っている時。デルポトロの一番の弱点)
●圭のテニスが面白く感じたら。(一番の今日のポイント!早いスピードのボールはいらない、リズムを作りたくない。球種を多用し、変化を与える、何をするかわからない、マジックテニス!)
●現地で応援している日本の皆さんの映像が増えたら。(とにかく、日本の応援の方が多い。二回戦はスタンド日本人のみ。有難いことです。ただ、このカードは、大きなコートに入るはずなので、グランドスラムの覇者を応援する人も多い。)
●WOWOWなら、解説の土橋さん(柳川高校の先輩、将来のデ杯監督候補)の声が、しどろもどろになったら。(感情がこもって、良い意味で興奮している証拠。土橋先輩は、今やグランドスラム決勝を解説する人。ブレークしてほしい。)
●WOWOWの場合、セットの間に坂本秀が出てくる回数が多くなったら(圭のコーチ、秀(僕のテニスクラブの後輩。圭、豪を含め、今や日本テニス選手の心のよりどころになっている。アメリカにテニス留学していてい、頭もきれる!)試合中話を聞きます。)
●NHKの場合、福井さんの解説で「○○ですよね、、、」と驚きの声が増えたら。(解説していて、圭が信じられない発想でプレイしているとき、福井さんは嬉しさと、驚きを込めてよくこういう。)
●試合を見ていて、松岡修造も興奮しているんだろうな!と感じたとき。
さあ、みなさん、土曜日一緒に圭とともに闘いましょう! 圭を信じている 修造より