日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2016年02月15日錦織圭選手 メンフィス・オープン大会史上初4連覇!!!
日本の錦織圭選手がメンフィス・オープンで、テーラー・フリッツ選手(米国)を6-4,6-4で下し、
大会史上初の4連覇!を達成した。
メンフィス大会、僕も現役の頃何度かプレイしたことがあるが、メンフィスはアメリカンロックの発祥の地であり、
何といってもエルヴィス・プレスリーが育った場所として有名だ。
圭は今、メンフィスで最も有名な外国人になった。まさに・・・
エルヴィス・圭!
試合の勝ち方も、エルヴィスの名曲・・・
ゴー! ゴー! ゴー! Easy Come, Easy Go (1967年僕の生まれた年の曲)
ファーストサーブを軸に、ストロークに関していつもよりも強打をしておらず、合わせる感覚のプレイが多かった。
ひとことでいえば Easy Tennis だった。
6-4、5-2で迎えた試合を決めるゲーム。コート外に消える圭スペシャルドロップショット、そしてマッチポイン
トはエアー圭で決める!
まさに Easy win!
“EASY” このワードは、世界のトップに居続けるためには、絶対に必要な条件だ!
100%力を出し切らなくても、切り抜けることができる!
体力的に、メンタル的にも省エネで戦える。
ただ、勝つためには、メンタルが安定していないといけない。
決勝戦序盤に、いきなり相手の人生最高テニスで3ゲーム連取されても、決して焦っていなかった。
1ポイント1ポイントガッツポーズを作りながら一所懸命戦っている姿が印象的だった。
この優勝は、圭に自信を、安心を与えるはずだ。
そしてこう感じていることだろう。
あとは世界王者ジョコビッチを倒すことだ!と。
今、圭のお陰で日本の皆さんも世界のテニス選手を目にするようになりました。是非ともフリッツの名前を覚えて
おいてください。間違いなく世界のトップに仲間入りしてくる選手。身長もパワーもあるが、若さの割に自分をコント
ロールできる力を持っている。そしてテニスコートでの表現力も豊かであり、この数年で圭にとって怖い存在になっ
てくるのは間違いありません。
これまで、アメリカテニスの停滞…と言われてきた男子テニス界。
サンプラス、アガシ、クーリエ、チャン(圭のコーチ)がトップ4にいた時代から、今はトップに1人もいないという寂
しい時代。ただ、これからは間違いなく世界をアメリカが覆っていく。ジュニア大会をみていても、完全にアメリカ勢
がトップを占領している状態。
層が厚い。その先頭を走っていたフリッツ。
昨年、全米オープンジュニアで優勝。日本の国際ジュニア大会でも優勝している。1回戦、日本の高橋選手と戦っ
たこともあり、毎試合フリッツを見ていたが、とにかく魅力のある選手。見た目のかっこよさもそうだが、現在のテニ
スに必要なすべてを兼ね備えたプレイだ。
圭を苦しめた、フォア、バックの全体重をかけての強打は、男子テニス界で一番の強打だ。僕の予想では、彼に怪
我がなければあと3年でトップ10圏内にはいってくるはずだ。
テニス界にとっても、アメリカテニスが明るくなることはより刺激的になる。素晴らしいこと。
さあ、圭にとって、次はデ杯が待っている。
相手は昨年の優勝国イギリスだ!(試合開催地もイギリス)
お父さんになったばかりのマレー選手と一騎打ちだ!
それまで、今回の優勝の喜びをかみしめよう!
最後に歌わせてくれ♪
4連覇、おめでとう圭!ありがとう圭!
ラブミーテンダー♪ ラブミー 圭♪
ラブリー修造