日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2014年10月05日【楽天ジャパンOP】楽天ジャパンオープンテニス決勝
楽天ジャパンオープンテニス決勝、錦織圭選手vsラオニッチ選手の激闘をテレビ東京で解説させてもらった。
正直、今日はコラムを書くのをやめようかと考えた。なぜなら...
あまりにも凄い試合だったので、今の感情を上手く表現できっこないから...
今大会の圭から感じたものは、僕にとって今年一番の喜びでもあり、驚きでもあり、感謝でもある。
もう、ただただ涙がとまらない。
試合後、圭がコートに倒れ込んだ。そして泣いた。
僕が圭の涙を見るのは、13歳、ジュニア合宿で僕が追い詰めて泣いた時以来だ。
”圭、自分に勝ったぞ!” 僕は涙声で叫んでいた!
Kei Nishikori 7-6,4-6,6-4 Milos Raonic
誰もがみなタフな決勝戦になることは予想できた。
今後、この二人が世界のテニスを引っ張っていくということを誰もが確信しているからこそ注目していた。
これ以上の試合内容があるだろうか!
第1セット、お互いに良いところがでた。
ラオニッチの世界一のサーブ。圭の世界一のグランドストローク。
ほぼ完璧な出来でタイブレークへ突入。
そこでギアを上げたのが圭だった。
今までエースになっていたラオニッチのサーブを返した!
大事な場面に取っておいたのだ。
タイブレークまではノータッチエースになっていたセンターのサービス。同じところにラオニッチは打ったにも関わらず返ってくる。いつも以上に姿勢が低いリターンの構えから、手が伸びたのではないかと思うくらい圭の予測と秀敏さが凄かった。
焦るラオニッチ。今までになかったミスがでた。
そして圭からタイブレーク 6-5 圭のセットポイント
ラオニッチサーブででた永久保存版ポイント!
ラオニッチファーストサーブ。圭のバックハンドに放つ。今までなら完全にサービスエースになっていた。ところが、圭が飛びつく。そしてとんでもない角度でラオニッチのバックに返球。ラオニッチがスライスでネットに出てきた...
圭、フォアハンドのランニングパッシングショット!
圭第1セット先取。
説明しようがないスーパーショットだ。だってテニス選手ではありえないんだもん...
セカンドセット、シーソゲームでラオニッチが挽回。ファイナルセットへ。
何度も圭にとって苦しい場面。体もきつそう。歩く姿もやっとだ。でも圭は戦い続けた。
そして来た5-4
ラオニッチサーブ 圭は今大会一番のギアアップ!
放心状態からスーパーショットが炸裂した!
Winner Kei Nishikori!
圭、ガッツポーズもない。ふらふらとネットまで歩いてきてラオニッチと握手。ベンチに戻って座り込んだ圭は泣いていた...
これ以上の感動はない!これぞスポーツ、テニスの良さだ!
師匠圭から学べ 世界のテニス!
決勝で圭から教わった 『限界を超えたとき本当の強い自分に会える!』
圭は試合後のインタビューで口にした...体力的に自分の限界を超えていたと。
苦しかった、諦めそうになった、そして自分自身と戦った。
自分に勝つことが限界を超えることであり、新しい強い自分にも出会える時なのだと圭に教えられた。
圭、ありがとう!おめでとう!
圭は世界一に向かっていくことになる。
圭、より厳しい道を進むことになるね!
次は上海。また戦う時がやってくる。
どうか今日は新しい自分との出会いを祝い噛み締めてください!
圭 この一週間 幸せでした!
人は強いと気づかせてくれました。
辛いことがあったら今日の圭を思い出します!
日本の圭
アジアの圭
世界のKEI!
もっと書きたいこといっぱいです。
でも...やめておきます。
限界を越えられない 修造