テニスの未来を本気で育てる!修造チャレンジ

2014年9月キャンプレポート

全米オープンでの快進撃で日本中が錦織圭選手に注目する中、僕の恩師である、ボブ・ブレットを迎え、トップジュニアキャンプを9月7日(日)~12日(金)の6日問、荏原湘南スポーツセンターで実施しました。前半の2日間は12歳以下のみの15名、後半の4日間は13~17歳の15名、延べ30名の参加となりました。

今回のキャンプは、かつてはこのキャンプに参加していた先輩の錦織選手が全米オープン決勝進出という、最高のタイミングでスタート。ジュニア選手たちにとっては同じ日本人で、そして同じキャンプに参加していた錦織選手がグランドスラムで決勝まで進んだ事実を目の当たりにし「自分もあの舞台に立ちたい」「自分にもできる」との思いをさらに強く持ち、キャンプに参加したことと思います。

そしてキャンプがスタート、最初に英語でボブに挨拶をする場面では、なかなか自分の思いを伝えられない選手が多くいましたが、錦織選手も最初は何も話せずに泣き出してしまったことを思い出し、あらためて日々の積み重ね、経験、自信によって人は成長することを実感しました。

オンコートではボブは低年齢の時期に世界標準のテクニック、考え方を身につけることがいかに大切かを、丁寧に選手たちに伝えました。錦織選手も同じようなプロセスを経て今があるということを感じた選手たちは、熱心に耳を傾け、今まで以上に意欲的に練習に取り組んでいたように思います。

夜のミーテイングでも錦織選手の全米オープンでの映像を見せながら、将来の自分をイメージさせると共に、なぜあのコースへ打ったのかなどの具体的な戦術や、心理面のコントロールの方法等を学びました。

キャンプには報道陣が多数つめかけ、次の錦織選手の出現にも期待が高まっています。やはりキャンプに参加していた、西岡良仁選手もアジア大会で見事に金メダルを獲得しました。実績を挙げ、テニス界に注目が集まっている今、ジュニア選手たちにしっかりと今やるべきことを伝え、この参加者の中から錦織選手に続く選手が巣立ってくれることを願ってやみません。

これからも微力ながら選手たちのサポートを続けて参りますので、今後も皆様のご協力、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

松岡修造

概要

主催修造チャレンジ
共催公益財団法人日本テニス協会
協賛ミズノ株式会社/株式会社エアウィーヴ ホールディングス
後援公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
開催日時2014年9月7日(火)~12日(金)
開催場所荏原湘南スポーツセンター 神奈川県藤沢市稲荷1-9-1
サーフェス:ハード(インドア)
内容松岡修造と修造チャレンジスタッフによる合宿練習会を実施
対象松岡修造とJTAナショナルチームに選抜された12才以下の男子ジュニア15名、13才~17歳の選手15名
参加スタッフ松岡修造(ディレクター)、櫻井準人(コーチ)、岩本功(コーチ)、佐藤雅幸(メンタル)、佐藤雅弘(フィジカル)、山下且義(ボディケア)、田中伸明(メンタル)、森田武比古(サポートコーチ)

キャンプ参加選手

12才以下 9月7日(日)、8日(月)藤川 侑志郎/南 成星/飯泉 涼/間仲 啓/木原 啓汰/鈴木 久統/木村 優希/望月 慎太郎/三井 駿介/高木 凌/中留 諒太/稲田 幸一郎/金田 諒太/中村 元/松尾 滉哉
13~17歳 9月9日(火)~12日(金)山崎 純平/高橋 悠介/徳田 廉大/千頭 昇平/大島 立暉/田中 優之介/堀江 亨/田島 尚輝/白石 光/松下 龍馬/横田 大夢/齋藤 恵佑/吉野 郁哉/池田 朋弥/吉村 大生