日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2014年11月11日【ATPファイナル】ATPファイナルinロンドン

ATPファイナルinロンドン。

世界が最も注目したオープニングマッチ、錦織圭選手vsアンディ・マレー選手の試合は、圭の圧勝に終わった。

 

いま世界が興奮し、期待している試合。

 

それこそ今晩行われる圭の次の試合、ロジャー・フェデラー戦だ。

 

フェデラーは、B組のミロシュ・ラオニッチ選手を6-1、7-6のストレートで下した。

 

ツアー優勝回数82回、グランドスラム17勝、生涯獲得賞金100億円、年間スポンサー50億、、、

フェデラーはまさに史上最強プレイヤー!

 

アスリートとして、モチベーションを維持させるのはなかなか難しいことだが、現在33歳のフェデラーが、今これだけ調子よくモチベーションを保てているのはなぜか?

その元気の源のひとつ、、、

 

それは、ダブル双子!!

 

フェデラーには女の子の双子がいるのだが、今年さらに男の子の双子も生まれたのだ!

この子どもたちの存在が大きな力になっていることは間違いないだろう。

 

僕がテニス選手をみてきて、天才と感じている選手が二人いる。

一人はフェデラー、そしてもう一人が日本の錦織圭だ。

 

天才同士の戦い!

 

今までの対戦成績は、2勝2敗のイーブン。

 

圭が11歳のときに初めて参加したジュニア合宿で、自己紹介の際に”僕のあこがれの選手はロジャー・フェデラーです!”と語ったことを思い出す。

圭がスイスの大会でジョコビッチに勝ち、決勝でフェデラーと初対戦した時、完敗だった。

圭は言っている

尊敬しすぎて、勝てる気がしなかった、、、何もできなかった。自分のテニスの限界を感じた、、

 

テニス人生で圭が初めて感じたテニスにおいての絶望感だった。それを救ったのが、、、

 

マイケル・チャンコーチだ

 

実は、3年前に日本で行われたチャリティーマッチで、圭がマイケルと戦ったことがある。これが二人にとって初対面となるのだが、そのとき行われたWOWOWのマイケルと圭の特別対談で、圭が今まで戦ってどうしようもできなかった試合として、対フェデラーの話をしたときだ、、、

マイケルはこう言ったのだ。

圭、君は戦う前から負けていた。相手が、たとえ尊敬しているフェデラーであっても、コートでは敵と思え!”と。

情熱のこもった強い口調だった。

 

その後、圭は憧れであったフェデラーを撃破することになる。

 

今年からマイケルがコーチにつき、目覚しい成長を遂げた圭から今出でくる言葉は、、、

”今は誰とあたっても勝てる。ATPフェイナル5試合全て勝ちたい!”

今までの圭ではありえない言葉だ。

 

その心は、マイケルが注入してきたからこその言葉だ!

 

人は出会いによって変わるのだ!

 

ちょっと待った!このままじゃこのコラム終わらないぞ、、、

修造、大事なのは、対フェデラーの戦い方なのではないか!

簡潔にまとめます、、、

 

この大会では、二人とも、今シーズンを通じて心、技、体ともに一番良い状態にみえる。

 

だからこそお互い自分が持っている引き出しを全て出して戦ってくる

 

これ以上期待の高まる試合はないといっていい。

 

この試合のポイントは、一言でいうと、、、どちらが先に

 

主導権を握るか!

 

フェデラーは、とにかく圭に自分のテニスをさせない状況を作ってくる。

サービス、リターン、ストローク、ボレー全てにおいて最速最強プレイをしてくる。

圭にしっかりと構えさせてくれない展開にしてくる。だからこそ、、、

 

チェンジオブペースが必要。

 

スライス、ロブ、ゆったりとした軌道のボール。

そして弾丸ミサイルストローク、特に圭の得意なストレートのバックハンドが鍵になってきそうだ

 

画面を通じてフェデラーが焦っているな~打ち急いでいるな~という雰囲気が感じられたら完全に圭ペース!

 

その為にも絶対的条件、、、

 

それはファーストサービスの確率を60パーセントにまで上げること

 

マレー戦は46パーセントと低かった。セカンドサーブになると一気にフェデラーは攻撃してネットについてくる。

 

フェデラーを

フェデ~~~ラ にさせないことだ!

(史上最強。弱点がなく、動きは忍者、スーパーナチュラルストロークでスーパーショットを炸裂する)

 

こうなったら正直手の付けようがなくなる。

 

だからこそ、試合の序盤からフェデラーに連続ポイント、連続ゲーム先取をされないこと!

 

じっくりと相手についていくこと。そして大事な場面で、、、

 

にしこ~~~り