日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2014年11月12日【ATPツアーファイナル】錦織圭選手 vs ロジャー・フェデラー選手
“史上最強プレイヤー”ロジャー・フェデラーが、“史上最強プレイ”を錦織圭選手に対し炸裂させた!
まさに史上最強が蘇った試合だった。
R. フェデラー 3-6、2-6 錦織圭
二人の天才プレイヤーのバトルは、グランドスラム17回優勝の生けるレジェンドに軍配が上がった。
僕の心は、、、、
悔しい、でも嬉しい!
圭はフェデラー(33歳)と今後対戦する機会は少ない。
圭自身が史上最強テニスを肌で感じれたことは、今後世界一に向けてのおおきな宝!になる。
フェデラーにとって、心技体とも充実し、しかも気候に左右されないインドアーコート、ATPファイナルという全ての条件が揃っていたからこそできた内容だった。
では、圭はスコアのような完全ワンサイドだったのか? いやっ!
圭は強くなった!
はっきりと実感できた。
フェデラーに史上最強のプレイをされても、圭はそれに対抗できるテニスがあった。
スタートから二人共にギア全開のテニス
コートの内側に入り、いつも以上にフラット系のショット、しかも強打。
解説していて思った。
こんなテニスみたことない!
まさに、、、
テニスボール光線が、コートに炸裂した!
テニスコートが宇宙空間となった。
第3ゲーム、チャンスが先に圭にやってきた。ブレークポイント2本、、、
「たられば」は、いけない。
ただ、最初にブレークしていたら、フェデラーは最強テニスを継続できなかった。
全く逆の結果もありえたのだ。
ファーストセット、ブレークポイント2つ。
圭も、フェデラーも同じだった。
勝負の分かれ目はその1本を奪ったフェデラーにあった。
セカンドセットに入り、圭のサービスがより不安定になる。
トレーナーをよび手首の治療をしてもらう。
今回のように、遅いコートで、重いボールでサービスを強打するとき、
手首には大きな負担がかかってくる。
スピードもなく、キレもなく、コースも甘く、確率も悪く、ダブルフォルトも多い。
これでは、対抗できない。
試合後、フェデラーがこんなコメントを発した。
「圭を17歳の頃から知っているが、才能のある選手だと思っている。そんな彼と試合ができたことが嬉しい。彼の将来は明るいよ!」
圭、その将来は、今週実現できる!
B組を突破し決勝にいけ!
そしてもう一度圭のあこがれのフェデラーと戦え!本当の明るさを奪うんだ!
その為にも、、、
明日のラオニッチに勝たなければいけない!
対戦成績4勝1敗で、圭が有利に見えるかもしれないが、、、
本当に苦しい試合になるだろう。
B組のフェデラー、マレー、ラオニッチのなかでも、最もサービスゲームが安定しているのは、間違いなく世界一のサーバー、ラオニッチだ。
ということは、、、
圭がサービスをキープできなければ厳しい、、、
ラオニッチに対し、全米オープン、楽天オープンも含め、接戦を制してきたのは、大事なところでサービスが思うように決まっていたからだ。
一方破れたウインブルドンではサービスが乏しかった。
試合まで一日ある。サービスを蘇らせろ。大丈夫なぜなら、、、
サービスは唯一テニスで相手にコントロールされないショット!
正しいテクニック、正しいタイミング、正しい心で打ち込んでいけば圭のサーブがもどってくるぞ!
試合開始は明日(13日)の日本時間23時。
今から自分もこれまでのラオニッチ対圭の試合を見返して解説にのぞむ
修造より
ちなみに・・・
このコラム、書き始めると止まらない。
前回も1800文字近く書いてしまい、毎月連載をさせていただいている雑誌numberの文字数と変わらない。
長すぎますね・・・読む方も大変だ。
次回はなるべく短くまとめていきます。
ひとまず、皆さんには
ごめ~~ん ごめ~~ん 一旦ごめ~~~ん