日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2015年02月16日【メンフィス・オープン】錦織圭選手 大会史上初の三連覇!
日本の錦織圭選手がメンフィスでエルヴィス・プレスリーに次いで有名人になった❗
メンフィス大会史上初三連覇❗
とんでもない偉業を成し遂げた。
メンフィス・・・史上最も成功したソロアーティスト、あのエルヴィス・プレスリーが育った場所、ロックの街として知られている。
メンフィス大会は、コナーズ、サンプラス、アガシ、チャンなどのレジェンドプレイヤーがみな優勝している歴史あるトーナメントだ。
僕もメンフィスでプレイしたが、大きな海外の大会で初めて3回戦まで進んだ大会だ❗
僕が勝てた理由は、ビックサーバーだったから。
この会場は、他の国際大会のように、イベントホールをテニスコートにしたのではなく、
普通のインドアテニスコートに仮設席をつくって、大会を行っている。
だからとにかく会場が狭い。天井も低い。となると・・・
サーブが打ちやすい!
打球音がコンパクトになりタイミングがとりやすい。
そしてベースラインからラインズマンのいる場所まで距離が短いため、
リターンを下がって構えることができず、サーバーにとっては、ターゲットを作りやすいのだ。
圭が今回、戦ってきた対戦相手はすべてビックサーバー。
違う言い方をすると、圭にとって、得意なコートではないともいえる。
その中で3年連続勝ち切ったことは凄いことなのだ。
ちょっと待った!
圭が今回優勝したことについてこう思っている人・・・
・圭が第1シードだから・・・
・世界のトップが出場していないから・・・
・ATP250だから・・・
・松岡修造でも活躍できた大会だから・・・
と思っている方・・・
喝!です。監獄ロック♪です(プレスリーの大ヒット曲)
確かに、圭は世界5位。出場している選手の中で、ランキング的には断トツだ。
ただ、2回戦で対戦した150位のハリソン選手も含め、
いま、乗りに乗っている選手は手が付けられないくらいのプレイをしてくるのだ。
しかも、今回圭の状態は良くなかった。
・全豪オープンの後、とんでもないハードなトレーニングを積んできた。
体が重い、動かない状態。(全仏、ウインブルドンをターゲットにトレーニングしている)
・強化してきたサーブが悪い。
そんな中、決勝戦以外すべて大接戦。
僕が見ていても、ほぼ負けている状態からカムバックした逆転勝利が続いた。
なんといっても相手のサービスエースの数がすごかった。
みな20本をこえる数。サービスエースだけで1セット奪える数だ。
今までも何度か伝えてきているが、
良い状態でない中で勝ち切ることが世界トップになる絶対的条件。
圭はまた、一歩世界のトップに近づいた!
そして決勝は世界14位の2メートルを超えるアンダーソンに対し6-4,6-4と今大会一番の集中力で勝ち切り・・・
世界唯一のギタートロフィー。3つ目を手にした圭。
そして、優勝インタビューでは“メンフィスに引っ越そうかな!”と会場を沸かせた。
おめでとう圭!ありがとう圭!
ラブミーテンダー