日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2014年11月14日【ATPツアーファイナル】錦織圭選手 vs ダビド・フェレール選手
錦織圭選手が、やった!
ATPファイナル準決勝進出!!
いえい!(圭が勝利した直後、カメラレンズにいつものようにサイン。その下に書いた言葉。外国の選手が自国の言葉で喜びを表して一言書いていたのを見て、圭も日本語で書いたらしい…)
昭和の雰囲気を感じた、、、ありがとう!
錦織圭 4-6 6-4 6-1 ダビド・フェレール
フェレールに対して、大事な試合を制した中での
いえ~~~い!
圭らしく、「まだまだこれからだ!」という思いを込めた言葉に、改めてすごさを感じた。
もともとラオニッチと戦う予定だったが、試合開始90分前に、ラオニッチが怪我により棄権を表明。
そのため、対戦相手が急遽フェレールに変更になった。
ATPファイナルならではの出来事だ。
今回の試合で、フェレールはまさに闘牛だった!
今にでも圭にかかってきそうなくらいの闘志が伝わってくる。
このところ、3回連続で圭に敗れてはい
るが、すべての試合において、完全にフェレールが有利だった。
それなのに、逆転負けを期していたフェレール。その姿はまさに、、、
テニス人生すべてをかけて戦ってきた。
セットカウント1対1。
いつものように、ファイナルセットにもつれ込む。。。
そこで解説しながら、僕は言っていた。
圭は、少しテンポが早すぎ、ボールがフラットすぎるのでは、、、と。
今まで、フェレールに対し、圭ペースで一番調子よくプレーできていた時は、
姿勢を低くし、じっくりと攻めながら、ポイントを奪っていった。
だが、今回の圭は、まるで
『ゼロ・グラビティ』
力み ゼロ
テニスコートがまさに宇宙空間になった瞬間だった。
見事な圭の宇宙テニス!
見た目は、足も突っ立たままに見えるくらいリラックス。
そこから打ち放っていくボールは、いままでに見たことのないテニスだった。
打てば入る。打てば決まる。打てばミラクルになる!
まるでそれは、あの「にしこ~~~り」(無我の境地、ゾーンに入り、主導権をすべて得ることができる)の進化版、「ゾーン」を超えた
スーパーゾーンだ!
こんなテニスは誰も見たことがなかったはずだ。
超満員のO2スタジアムは、圭の舞台になった。まさに、、、
圭劇場だった!
試合後、圭に聞いた。
今まで、フェレールに対し、じわじわ攻める形で勝ってきた。
ただ今回は、リスクもあるフラット系の速い攻めにしたのは、なぜか?
「あれが自分の理想のテニスです。」
圭の理想のテニス。そのテニスができたらだれも恐れる相手はいない。
さあ、準決勝、今度は、BS朝日だけではなく、地上波生放送だ!
ひとまず、圭、新しいテニスを手に入れ、そして勝った、おめでとう。そして
いえ~~~~~~~~~~い
修造