日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2014年11月06日ATPファイナルがいよいよ開幕!!!
錦織圭選手が、今年常々言っていた言葉 “ATPファイナルに出場したい!”
そのATPファイナルがいよいよ今週9日(日)からスタートする。
世界トップ8が集結する、僕らテニスプレイヤーにとってはあこがれの場所。
そこに世界のトップ選手として圭の名前が永久に刻まれることになる。
それはまさに 日本人として誇り!
日本人初、そしてアジア人初の快挙であり、いままででは日本人が戦うなんて想像もできなかった場所がATPファイナル。
その戦いがはじまる。
ATPファイナルってどんな大会?と思っている人のために簡単に説明しましょう。
ATPファイナルとは、ATPツアーの年間最終戦のことで、その年に獲得したポイント数の上位8名だけが出場できる“年間王者決定戦”なのだ。
上位8名がAとB組、4名ずつにわかれ総当り戦を行い、その組の上位2名が準決勝へと残ることになる。
トップ選手が全てのエネルギーを集結させて戦う一週間。
全試合がこれほど見応えのある試合はない。
そして2014年の組み合わせはというと...
【A組】
・N.ジョコビッチ
・S.ワウリンカ
・T.ベルディハ
・M.チリッチ
【B組】
・R.フェデラー
・A.マリー
・M.ラオニッチ
・錦織圭
圭にとって初めてのATPファイナルになるが、圭は言った。
“勝てない選手はいない!”
そう!圭のコメントは正しい!
今、誰と対戦してもチャンスがある。そう感じている圭。
だからこそ「Kei と戦うのは嫌だ」「タフだ...」という思いが、ファイナルに出場する圭の対戦相手たちの共通認識だ。
それは、思いだけではなく、数字が物語っている。
<Kei との対戦成績>
・ジョコビッチ 2勝2敗
・ワウリンカ 1勝2敗
・ベルディハ 3勝1敗
・チリッチ 5勝2敗
・フェデラー 2勝2敗
・マリー 0勝3敗
・ラオニッチ 4勝1敗
圭の初戦の相手はイギリスのアンディー・マレー選手。
ロンドンオリンピックの金メダリストであり、2012年全米、2013年全英でのチャンピオン。
圭にとって準決勝に駒を進めるためにも一番の鍵となりうる対戦だ。
そして、、、
世界が一番注目している一戦といってもいい。
マレーにとって、地元ロンドンで行われ、昨年は怪我をしてランキングを落としていたなか、完全復活を遂げるためにも大事な試合となる。
会場は勿論マレー中心の応援になるはず、ただ出場8選手のファン投票が行われているが、現時点で(11月6日現在)圭が2位となっている。
きっと圭のファンタジスタテニスが観客を魅了するはずなのは間違いない!
アンディ・マレー選手は、圭にとって参加している選手の中で唯一勝ち星を挙げていない相手となる。
0勝3敗..
しかし!
今の圭にとっては、マレーに対し苦手意識ないはず。
間違いなく圭はこの一年でおおきな進化を遂げた。昔のプレイとは違う。
マレーと最後に戦ったのは昨年の1月。
その試合は怪我のために圭が途中棄権した。
それ以来対戦していない。
マレーの武器は IQテニス
とにかく、相手の嫌なところにショットを集めてくる戦略家だ。
いままでの対マレー戦は圭が攻撃していそうで、だんだんと相手に揺さぶられる状況になってしまっていた。
カウンターを含め、じわりじわりとコートを使って攻めて来る。
だからこそっ!
焦ってはいけない!
速いテンポでプレイすることは大事だが、焦れば焦るほどマレーのツボにはまる。
圭のなかで進化を遂げた『コートの内側にはいってテンポの速い攻め!』をしたいところだが、最初はゆっくりとプレイするべきだと思う。
なぜなら...
以前には持っていなかった体力が今の圭にはある!
マレーが驚くであろう。圭の進化に。
そして...
タイミングが合ってくれば、どんどんコートの内側にはいって速いテンポで相手を振り回していこう!
ただ...
シナリオ通りにいかないのがテニス
そう、このマレー戦こそ、圭のメンタルが試される試合。
ただいま、フィギュアスケートグランプリシリーズ中国大会の中継で上海にいます。
フィギュアスケート、テニス、どっちが大事なんだっ、修造っ!
勿論両方です。
土曜日までフィギュアスケートに集中、そして日曜日からテニスだ!
BSテレビ朝日で錦織圭選手の試合を完全生放送してくれることになりました。
そして、その試合を解説をさせていただくことに!
こんなの嬉しいことはありません。
ATPファイナルの解説をするのは初めてですがっ、
焦るなっ! 修造
こちら上海で、テレビ朝日のスタッフのみなさんに僕の誕生日を祝っていただきました。
うれしい限りです。本当にありがとうございました!
これからフィギュアスケートに、テニスに、盛り上げていきます!!!
加油修造!!