テニスの未来を本気で育てる！修造チャレンジ

2018年6月半ばから後半にかけ、12歳以下のジュニア男子選手20名による強化合宿を、山梨県のクラブヴェルデにて実施しました。ここ数年、12歳以下の選手のみで行う合宿を毎年この時期に開催してます。なぜなら、将来、世界のトップ選手を目指すためには、この時期からしっかりと先を見据え、世界標準となる基本的な技術を習得し、また、厳しい勝負の世界で戦うために必要なフィジカルやメンタルについて、学ぶ必要があるのです。

オンコートの練習では、まず、基本的なテクニックについて、シンプルなドリルを用いてあらためて確認、修正をする作業。そして2日間かけ、20人全員に対して1名ずつ行った練習では、ボブ・ブレットコーチと共に、その選手にとって最も改善が必要なショットを丁寧に指導。
夜のミーティングでは、ケガをしないための身体づくりや、食事の摂り方、将来世界のトップ選手などなるための道のり、物の考え方などについて学びました。2日目の夜には、JOCやサッカー協会でも講師を務める三森ゆりか先生を招き、言語技術のレクチャーを通して、物事を正しく瞬時に理解、判断して自分の言葉で表現することを学びました。

テニスの試合中は常に瞬時にどこへどのようなボールを打つかの判断を下す作業の連続です。この言語技術を学ぶことは、選手たちのプレーに大いに役立つと感じました。また、今回は初日に選手のご父兄を対象としたミーティングを行い、キャンプで行っている内容、目的を伝えました。ご家族には身体づくりや心のケアなど、成長期にある選手たちを支えて欲しいと思っています。

最終日の練習マッチでは、皆、学んだことをしっかりとコート上で表現し、トライする姿勢が見られました。選手たちにはここで学んだ、将来世界のトッププレーヤーとなるために必要であることを継続し、大きな夢を実現してくれることでしょう。

松岡 修造