テニスの未来を本気で育てる！修造チャレンジ

2018年3月上旬、ジュニア男子選手16名による強化合宿を、味の素ナショナルトレーニングセンターにて開催しました。今回はこの合宿後に行われる14歳以下の国別対抗戦であるワールドジュニアアジア予選に向け、14歳以下の選手を中心に、下は10歳までの計16名の選手を対象に行いました。

コート上では昨年からすべてのキャンプに来てくれることになったボブ・ブレットコーチと共に、世界のトップで勝つためのテクニック、戦術について、様々なドリルを用いながら指導にあたりました。

この味の素ナショナルトレーニングセンターでのキャンプでは、JOCにご協力いただき、毎回特別なプログラムを取り入れています。他競技を経験する“クロストレーニング”は、今回はトランポリンをオリンピック選手が日頃練習している施設で体験、また、夜のミーティングでは、北京オリンピックの4×100ｍリレーでメダルを獲得したメンバーの一人である高平慎士さんから貴重な経験談などをお話しいただきました。また、アンチドーピングの重要性、スポーツマンシップについてなど、世界のトップ選手になるためには欠かせない、“人間力”の向上につながる充実したプログラムを実施することができました。

この他にも、相手に正しく自分の考え、気持ちを伝えるための方法やチームワークについて学び、また、私からは直前に行われた平昌オリンピックで感じた「自分を出し切る」ことの大切さなどを、メダルを獲得した日本選手たちを例に挙げながら選手たちに伝えました。

参加した選手たちにはこの経験を生かし、将来世界の舞台で活躍するという大きな夢を実現してくれると信じています。

松岡修造