日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2019年01月22日錦織圭選手&大坂なおみ選手 崖っぷちからのベスト8進出!!!!!
全豪オープンテニス4回戦、錦織圭選手、大坂なおみ選手がともに死闘を繰り広げ、揃ってベスト8進出を果たしました!報道ステーションの生出演を終え、興奮状態から落ち着きを少し取り戻したところで、僕の思いを少しだけお伝えしたいと思います!
大坂なおみ 4―6,6―3,6―4 アナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)
大坂さんの坂は大きな坂ではなく 『王坂』と僕は記しました。それは大坂さんのテニスキャリア、 テニス人生を記した坂です。なおみさんが100%のプレイをした時には、彼女と競る選手はいないと言っていいくらい、そのぐらいのパワーとテニス心を持ってます。
今大会のなおみさんのテニスは、彼女がいま持っているテニスの6、7割です。にもかかわらず、強豪相手に勝ちきっている。これは凄いことです!
いつもなら、試合を諦めてしまっていたところを諦めず、そして大事なポイントで正しい選択ができるようになっています。
まさに絶対女王セレナ・ウィリアムズが成し遂げた世界一を継続できるテニス。その女王になる坂を、なおみさんは一歩一歩登っていってるんだな、と感じました。
準々決勝の相手はエリナ・スビトリナ(ウクライナ)。昨年のWTAファイナルズで優勝した勢いのある選手 なだけに、次の試合も自分を信じて王への坂を駆け上がって欲しい!
錦織圭選手 6-7(8-10) , 4-6,7-6(7-4),6-4,7-6(10-8) カレノ・ブスタ(スペイン)
錦織選手の試合はまさに崖っぷちの試合でした。
第1セット、第2セットを奪われ、第3セットも第5ゲームをブレイクされるという、ここまでは完全に崖から落ちていた状態。正直に言います。ブスタのテニスを最後まで崩すことはできないのか、という思いと同時に、「ここまでか…」という思いが、僕の頭をよぎってしまいました…。(圭ごめん!)
でも、圭は決して最後まで諦めることなく “勝てる!” と誰よりも自分を信じていたのです!
ファイナルセット、 スーパータイブレークで5ー8とリードされても、崖から落ちそうなところから、最後は5ポイント連取。最後はサービスエースを決め、大大大逆転勝利!なんと5時間06分という長い試合を最後の最後まで諦めずに、自分を信じ戦い抜いたのです。
それは怪我をしていた時に培った“タフ”さが、圭の心を諦めさせませんでした。
順当に勝ち上がってくれば準々決勝でジョコビッチとの対戦、その先の準決勝、決勝までを考えると「4回戦はどうしても短い試合時間で勝ってほしい!」と前回のコラムで記しました。
しかし、結果的には全く真逆の内容でした…がっ!
体力的にはきついけれども、それ以上のもを圭は得たのです。
それは『気力』!気力を手にしたのです。いつものようなガッツポーズをすることさえもできないくらい、体力は限界を超えていました。でも、それを支えていたのが「気力」
「崖」という漢字には「圭」がいます。圭が今回手にした“気力”がこの崖の山、全豪オープンという山の頂点に駆け上がってくれる力となると、僕は信じています。
マイケル・チャンコーチの目が潤んだのは、勝った!という歓喜というよりも、怪我や不調でつらい時期を共に過ごし、圭を信じて見守ってきたからこその「よくぞここまで戻ってきてくれた!」という安堵の表情に見えました。
そして、試合後のインタビューでやっといつもの笑顔を見せてくれた圭。
大坂なおみ選手、錦織圭選手の準々決勝、最後の最後まで彼らを信じ、応援させていただきます!
やっぱりまだ興奮状態の・・・修造より