日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2018年09月17日デビスカップ 日本勝利でデ杯 ファイナル予選へ!

全米オープンテニス、大坂なおみ選手のグランドスラム制覇の興奮が冷めやらぬ今週末、靭テニスセンターでワールドグループ・プレーオフ日本 対 ボスニア・ヘルツェゴビナが行われました。来年から新しいシステムで行われるデビスカップ。デ杯での5セットマッチもこれが最後で少し寂しい気持ちもありますが、よりよい改革は選手たちにとってデ杯で戦いやすくなったと思う。

ダニエル太郎 6-4,6-2,7-6(3)トミスラフ・ブルキッチ

全米でのサービス不調が不安視されていたが、日本代表NO.1として登場したダニエルはサービスエース15本、ラリー戦でも安定したショットで主導権を握り、見事な1勝!NO1として堂々としたテニスを披露してくれました。

西岡良仁 6-4,6-3,6-3 ミルジャ・バシッチ

全米オープンではフェデラーとセンターコートで1回戦を戦った良仁。そこでの経験を活かし、左手親指の腱鞘炎を抱えながらも、デ杯出場を決めてくれた。良仁のデ杯に賭ける思いに感謝したい。ケガで苦しんだ時期、自分の現状を受け入れ、コートに戻ったときにいいプレーができるようにと、いろんなことに挑戦していた。復帰してからも思うようにプレーできなかったこともあったと思うが、良仁のジュニアのころからの「負けず嫌い」「自分を信じる力」の強さを改めて思わせてくれた試合でした。これで日本2勝目!

マクラクラン勉/内山靖崇 6-2,6-4,6-4 ブルキッチ/ファティッチ

あと1勝を迎えた日本チーム。マクラクラン勉と内山靖崇は、昨年の楽天ジャパンオープンダブルスで優勝した日本チーム最強ダブルスペアだけあって、7度のブレークポイントを一度も落とすことなく見事勝利!日本チームに3勝目をもたらし、見事ワールドグループ残留を決めてくれました。

デ杯最終日はシングルス1試合、3セットマッチがで行われ、綿貫陽介がデ杯デビュー。

綿貫陽介 6-1,6-3 ダルコ・ボヤノビッチ

緊張からか出だしは堅かったが多くの観客の皆さんの声援を受け、見事デビュー戦を勝利で飾ることができた。岩渕監督は「デ杯デビューは一生に一度、緊張の中で戦う経験は大きい」と言っていたが、まさに陽介にとってこの1勝は大きな自信に繋がった。緊張からミスも多かったが、一度もブレークを許さず、ストレート勝ちは「よくやった!」と言ってあげたい。日本代表として戦ったアジア大会やこのデ杯で、日の丸を付けて戦うことの楽しさと責任というものを感じてくれていると思います。

4勝を挙げた日本チームに心から感謝!錦織選手だけでなく、日本にはこんなにも頼もしい選手たちがいるということを誇らしく思います。そして岩渕監督のチームの統制力も見事でした。こんなに雰囲気のいい日本代表チームを作り上げてくれた岩渕監督、高田コーチ、トミー島田コーチ、ナショナルの皆さんに心から感謝!この勢いで来年2月の予選を勝ち上がって、デ杯ファイナル出場も是非掴んで欲しい!

今回のデ杯ではジュニアの田島尚樹もサポートメンバーとして参加。田島選手も将来、この代表メンバーと一緒に世界を相手に戦いたいと感じてくれたはず。日本男子チームの層の厚さを嬉しく思うと同時に、日本代表メンバーとして堂々と戦う選手になるべくジュニアたちを育成、強化していかなければ、とさらに強く感じさせてくれました。

東レパンパシフィック、楽天ジャパンオープンとまだまだ皆さんにはテニスを楽しんでもらいたい!その前に僕はジュニアキャンプがあります。大坂選手の活躍、男子日本チームの底力を目の前で観ていた経験を、ジュニアたちに伝えてあげたいと思います!

日本チームおめでとう!ありがとう!