日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年09月06日錦織圭選手ベスト4進出!!
男子準々決勝 錦織圭 2-6,6-4,7-6,4-6,6-4 マリン・チリッチ
錦織圭の名前が、世界共通の名前に変わった。
Kei Nishikori → Tough Nishikori
試合後のコートインタビューで、インタビューアーの一言めが “Keiあなたはタフだった!”。インタビューが発した言葉通り、まさに死闘を繰り広げた4時間を圭が制した!
今大会、試合をするたびに強くなっていたチリッチ有利と僕は伝えていた。1セットを2-6で落とし、セカンドセット2-4になると、WOWOW解説をしていた僕も「やはりここまでか…」と思ってしまった。しかし、圭は諦めてなかった!本当にタフだった!
試合後、圭にその思いを伝えた。「自分も同じ思いでした。4年前の決勝で負けた時と同じ状況、もうダメかなとも思いました。ただ、今回タフに戦う!とにかくくらいついてプレイしました。」
圭はしぶとく、そしてコートの内側でプレーし始めた。するとチリッチがミスを多発。チリッチは2014年、圭との決勝を制したが、対戦成績は圭の8勝6敗。心のどこかで圭のテニスを嫌がっているんだろうな、という表情が伺えた。そんなチリッチをよそに、コートの内側にどんどん入って打っていく圭、セカンドセット6-4。本来の圭のテニスが戻ってきた!
第3セットは2人にしかわからない世界のように、お互いが自分自身にガッツポーズを作りながら緊迫するタイブレークを制したのは圭だった。心も体も本当に強くなった!
正直、ベースライン際でプレイするのは集中力も体力も使う。しかも暑さと湿度が高いセンターコートでの試合だ。そこを乗り切っているのは体力がより強くなったということだ。
攻撃圭!
一番の収穫は第3セット、タイブレーク6-5のセットポイントでバックのリターンエース、そしてマッチポイントでフォアのリターンエース。今までは大事なところで守ってしまっていたが、この場面で攻めて攻めて攻めまくった圭!
「よく攻めれたと思います。前に!攻撃的に!と言い聞かせてプレイしました。マッチポイントは100%ファハンドにくると予測していました!」
心も攻めていたからこその予測圭だ!
最後に圭は僕に笑顔でこう言ってくれた。
「今日のテニスには満足していないです。次はレベルを上げたい!」
この時点でさらにレベルを上げるということは、もう圭は“優勝”しか狙っていない。
解説しながら頑張る圭の姿を観て感極まってしまったが、泣いている場合ではない!
“錦織圭優勝への道”に向けてあと2つ!頑張れタフ圭!
ベスト4を決めた直後に圭がインタビューに答えてくれた模様は日本時間9月7日AM7時55分からのWOWOWの放送をご覧ください!いい笑顔を見れますよ!