日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2012年04月11日報道ステーション 北島康介選手~五輪3大会連続2冠へ

ロンドンオリンピックの競泳の日本代表がついに決まりました!

日本代表の記者会見にも伺ったのですが、何と言っても注目は北島康介選手。

代表選考会での泳ぎはしびれました!ビックリしました!

驚いたのはそのタイム、そしてそれ以上にレースの中身です。

北島さん、新しい戦い方をしていました。

 

ロンドン五輪の代表選考会で、北島さんは圧巻の泳ぎを見せてくれました!

100m平泳ぎでは、自身が持つ日本記録を更新し、58秒90というタイムで優勝!

そして、200mでは、2分08秒00で高速水着禁止後、世界最速タイムを記録しました!

北島さんは、ロンドン五輪で、競泳男子史上初の五輪3大会連続2冠に挑みます。

 

北島さんは、このレースに一人のライバルを想定した新たなレーススタイルで挑んでいました。

3大会連続2冠に向けて最大の壁となるのが、去年夏に上海で開催された世界水泳で、

金メダルを獲得したノルウェーのアレキサンダー・ダーレオーエン選手、26歳。

世界水泳で4位と沈んだ北島選手は、このとき「力すら出させてもらえなかった。自分の存在すら示すことができなかった」とおっしゃっていました。

このレースで何が起こっていたのか。そのカギは、前半50mの折り返しにありました。

今までの北島さんの勝利パターンは、前半の折り返しでトップを射程内に捉え、

後半で追い上げ逆転するというもの。

しかし、世界水泳でのダーレオーエン選手は、北島さんでも挽回できないほどの速いスピードで、想定外の折り返しをしてきたのです。
その速いレース展開についていけず、いつもの必勝パターンが通用しなかったのが昨年の世界水泳。

ただ、負けて終わる北島さんではありません!

どんなレース展開になっても対応できるようにと、トレーニングを重ねた結果、

代表選考会では圧倒的な強さを見せつけてくれました。

そのペース配分に注目してみると、スタートの浮き上がりですでに体半分飛び出し、

前半50mの注目のタイムは、なんと北京リンピックのときよりも速い自己最速タイム!

もちろんタイムも素晴らしいのですが、僕は何と言っても、前半から飛ばす新境地のレース運びを世界に見せつけたことが大きかったと思いますね。

 

僕は記者会見の場に伺って、あの場で北島さんに完全にオリンピックモードにさせられてしまいました。

北島さんの言葉の選び方がとにかくスゴい。

「オリンピックのプレッシャーはあまり感じない」とか「言い訳をしない泳ぎ方をしたい」とか。

オリンピックの勝負を見据えた言葉なんですよね。

北島さんのの強い想いや気迫、覚悟を肌で感じられたので、僕も鳥肌が立ちましたね。

これからオリンピックまでの戦い方を一番良くわかっている北島ですから、本番がほんとに楽しみです。

僕も完全にオリンピックモードに突入です!