日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年03月19日大坂なおみ選手 BNPパリバ・オープン優勝おめでとう!
大坂なおみ選手、BNPパリバ・オープン優勝おめでとう!
なおみさんのテニスはこだまでも、ひかりでも、のぞみでもない、
世界唯一の なおみエクスプレス!
大坂なおみ(日本)6-3,6-2 D.カサキナ(ロシア)
なおみさんのテニスは、衝撃的だった。大坂選手の試合を何度も見てきたが、今回の彼女は別人のようだった…いや、これこそが本当の大坂なおみ選手のプレイなんだと認識することができた。今回僕が見た彼女の試合内容ではっきりしたことがある。
それは…
なおみテニスは、世界のだれも真似することができない! ということは…
なおみゾーンに入ったら、誰も手を付ける事が出来ない!
一番の魅力は、相手の調子は関係ない、なおみさんのテニスが出来たら間違いなく勝つということ。そんな選手はいないんです。こんなに興奮して女子テニスを観たのは久しぶりです。勿論、白熱する試合はありました。ただ、ここまでパワフルな完璧な試合はなかった。その選手が日本人選手であることが誇らしいです!
決勝戦までの試合のスコア、見てくださいよ。
シャラポワ(元世界1位)6-4,6-4
ラドワンスカ(元世界2位)6-3,6-2
プリスコバ(元世界1位)6-2,6-3
ハレプ(現在世界1位)6-3,6-0
このスコアを見てどう思いますかっ!言葉がありません…というか説明する必要がありません。なおみさんが言った通り「相手が誰であっても関係ない」、本当です。なおみさんのテニスが出来たら100%勝ちます。そんな選手はセレナ・ウイリアムス選手以外思いつきません。決勝戦お互いベストを尽くしたいい試合でした。序盤競っている中で、第7ゲーム15-40から挽回し自分のペースにもっていったことが、この試合のキーポイントでした。
その後はなおみさん祭り!
よくなったポイントを記します。
★ため息ショットなし、チャンスボールミスしない…
これまでのなおみさんはチャンスボールのミスが多かった、特に大事な場面で。お客さんからため息ばかり状態。それもちょっとしたミスではなく、ボール10個分くらいはずれることも。でも、僕にとってはそれが魅力でした。何故なら、必ず経験していく中でボールは入いっていくから。すごいことはミスしても気にせず強打できること。まさにウイリアムス姉妹が17歳で出てきたときと同じ状況。今大会、伊達さんが言っていた試合中「ため息禁止」状態がまったくない。
★世界一のサーブ
スピードは200キロ!ただそれだけじゃなく、スライス系の相手から逃げていくサーブを完全にマスター。色々な種類を持っているから相手は予測不可能。200キロが効く!
★バックハンドのストレートはカウンターパンチショット
一番安定感のあるショット。
膝を深く曲げ、自信をもって強打。テニスで一番難しいショットを一番の武器にできている。ショットのテクニックも、個人的には一番きれい。
★バラエティー豊富
もともとパワー系テニスのため、あまりドロップショットなどタッチ系のショットを使っていなかったが、アングルショット(角度のあるクロス)などを混ぜながらバラエティ豊富なショットが増えた。
★躍動ムーブメント
一番の課題は動き、フットワークだった。昨年末から頑張ってきたトレーニングが実を結び、試合を重ねるごとに体のエンジンがどんどん増していった感じ。なおみさんがコートを動き回る躍動感は見ている僕を魅了する。
★なおみメンタリスト
メンタルが強くなった。
なおみさんは緊張するタイプ。ただ、ポイントが終わってからすぐに小刻みジャンプをするなど、どんな時も同じテンポでできるルーティンを手に入れた。僕も昨年末のテニスイベントで一緒にダブルスを組ませてもらいましたが、とにかく完璧主義者、負けず嫌い、目の前のことに一所懸命。狭い集中から、広い集中力を持つ事が出来たため、心にゆとりを持ちながらプレイができていた。
★なおみチャーミング
正直に言います。僕はなおみさんが大好きです、だってチャーミングでしょ!彼女のインタビューも大好きです。言葉は少ないですが英語だけではなく、日本語も一所懸命勉強し、伝える努力をしています。彼女の仕草は僕の心を笑顔にしてくれる!
なおみエクスプレスの 終着駅は大阪ではなく、グランドスラム優勝!
終着駅にたどり着くのは間違いない!
書きたいことはいっぱいありますが、これから間違いなくランキングを上げ、そして勝ち続けていく選手。彼女の魅力をしっかりと今後もお伝えしていきたい!
なおみさんの努力に感動・・・ 修造