日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2011年09月29日報道ステーション 五輪代表石川佳純選手~”子ども”から”大人”の卓球へ~

今回取材させていただいたのは、来年開催されるロンドン五輪の女子卓球日本代表、石川佳純選手、18歳。

現在、佳純さんの世界ランクは7位。

中国勢が上位を独占している中、打倒中国を目指して、今“子ども”から“大人”の卓球へ変わろうとしています。

 

佳純さんの小学校の卒業文集にあったのは、「私の将来の夢は、オリンピックに出ることです。」という一文。

6年前に書かれたこの夢を、いよいよ来年叶えることになった佳純さん。

今年5月の世界選手権では、見事日本人選手トップとなるベスト16入りを果たし、

初の五輪代表の座を手に入れました。

佳純さんの最大の持ち味は「ラリー」での強さですが、

速いテンポのラリーで相手を崩し、ミスを誘うというのが、

佳純さんが小さい頃から築いてきた必勝パターンです。

 

ロンドンでのメダルにも期待がかかりますが、佳純さんは、

ベスト16入りした世界選手権で「今のままではダメ、メダルが獲れない」と痛感したそうです。

それは、4回戦で対戦した中国の丁寧(テイ・ネイ)選手との試合で、

持ち味である「ラリー」を続けようとしても、攻撃が通用せず、

結果、1セット取るのが精いっぱいで惨敗したこと。

このとき、「全然チャンスがなくて悔しかった。やはり一発速いボール、重いボールがないと、相手に2倍返しで打ち返されてしまう」と思ったそうです。

 

そのときの思いを受けて、フォームを変えたという佳純さん。

今までは左側重心で速い打点で打っていたけれど、

今は、体の軸を真ん中にして、しっかり体を使って前に踏み込むフォームに変更したそうです。

体全体を使い、ショットの威力で相手を打ち崩すことができる、これが佳純さんのいう大人の卓球。

その大人のショットに必要な下半身の筋力や体幹を強化するため、筋力トレーニングも始めたそうです。

 

そして今年始めたものがもう1つ。

それは、世界最高レベルの中で大人のショットを磨くための中国武者修行。

今年8月に中国・蘇州で開催されたチャイナオープンでは、

中国から帰化した韓国の石賀浄(セク・ハジュン)選手相手に

大人のショットで形勢を逆転し、パワーのあるショットが打てるようになったそうです。

 

技術的に、子どもから大人へ変化している佳純さんですが、

「オリンピックに出たい」という夢から「オリンピックでメダルを獲りたい」という夢に変わってきた。

心も変化していっていると思いましたね。頼もしいです。

オリンピックでの卓球の出場枠は、1国につき2人ですから、どうしてもメダルを期待しまいますよね。

佳純さん、ロンドンオリンピックでの活躍期待しています!

夢にまで見たオリンピックで、ぜひ佳純さんの大人の卓球を見せてください!!