日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2017年01月29日全豪オープンテニスフェデラーvsナダル決勝!
男子は元王者同士の対戦、全豪オープンテニス2017男子決勝。
ロジャー・フェデラー 6-4,3-6,6-1,3-6,6-3 ラファエル・ナダル
僕は、夢の中にいるのではないか!まさにドリームテニス。
二人とも勝たせてあげたかった。
いや二人とも勝者だ!
二人ともヒーローだ!
間違いなく、僕が見たテニスで一番のエキサイティングな、そして記憶に残り続ける試合だ!
テニスを知っているものから言わせてもらいますと・・・
こんな興奮はないといっていいほど、興奮を超えた内容だった。
ただ単のテニス試合ではない。ラケットボールの格闘技であり、大親友同士、最強ライバル
のメンタルのバトルであった。
決勝の二人は・・・
生ける伝説プレイヤー、ロジャー・フェデラーはやはり生ける貴公子だった。
心身共に最強のメンタルタフネス、闘牛ラファエル・ナダルはグラディエーターだった。
僕自身の想像をはるかに超えた、まさに激動テニス。
フェデラー(6か月)、ナダルともに怪我のため試合から遠ざかっていた。
にもかかわらず、なんでこんなテニスができるんだろう・・・
こんな新鮮な、そして心が揺さぶられるテニスを久しぶりに見る事が出来た。現地に行け
なかった自分は、準決勝、決勝ともに死闘をみながら、二人が決めるたび、飛び上がり、
叫び、泣き、拍手を送っていた。
元王者たちがまるでグランドスラム初出場のようなハングリーさ、そして戦えることへの
感謝の思いを出し切っている。テニスへの情熱 。テニスがしたくてたまらない、好きでた
まらない、戦いが楽しくてたまらない 最もテニスをするうえで大事なことを表現していた。
決勝戦、2セット目も3セット目も、いくらサーブをブレイクされようが決して諦めずにプレ
イする二人。人間の心、体の可能性というものを感じさせてくれた試合だった。
こんな歓喜なときに何なんですが…
小さな声で <修造の独り言>
どうしても、どうしても、どうしても…見ながら思ってしまうことがあった。
今大会は錦織圭選手のグランドスラムになるはずだったと・・・勝てたと・・・
フェデラー、そしてナダルにより、テニスを今まで以上に好きにさせてくれたこと、また
学ばせていただいたことに対し感謝するとともに、錦織選手がこの決勝から何かを
一番感じ取っていると思っている 松岡修造
錦織選手にとって大チャンスだった全豪オープン。
この思いは、numberそしてテニスマガジンのコラムに記したいと思う!
ちなみにNHKは今から放送。まだ軌跡をみれるぞ!