日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2016年09月07日準々決勝マレー戦に向けて
リオデジャネイロオリンピックが終わり、完全に燃え尽き症候群に陥っていた自分…
でも、熱い血を蘇らせてくれたのが、全米オープンテニス錦織圭選手の活躍だ!
グランドスラムでは今年の全豪以来、3大会ぶりのベスト8(準々決勝)進出を決めて
くれた。
4回戦の相手は身長211cmのイボ・カルロビッチ選手(クロアチア)
これまでのサービスエース本数1万本以上。
今大会1回戦でのサービスエースはなんと61本、これは15ゲーム分ですから
凄いとしか言いようがない。
靴のサイズ35㎝
ちなみに・・・ミズノウエア&ミズノシューズがオレンジ色のにくい奴!
(知ってる人は知っている)
ファーストサーブはスカイツリーサーブ。
セカンドサーブは東京タワーサーブ
そんな世界1サーバーに対して、圭は完璧なテニスで勝利を掴んだ。
そして、次に待ち構えるのは世界最強テニス、リオデジャネイロオリンピック金メダリスト
となったアンディ・マレー選手(英国)との戦いだ。
どうしても勝って欲しいし、僕はチャンスがあると思っている。
では、どうすればいいのか。
オリンピック力(りょく)
★圭はリオデジャネイロオリンピックで、準決勝でマレーに敗れている。
昨日、カルロビッチ戦の後、圭にインタビューすることができた。
圭は 「オリンピックの準決勝マレー戦は、自分は逃げてしまった。戦えていなかった…」
と話してくれた。圭はそんな試合をした自分に大きな悔しさを感じていたのだ。
★3位決定戦でナダルに勝った。
通常のテニスであれば、ここで負ければベスト4入りということで、次の試合に向けての
準備に入るところだが、オリンピックは違う。銅メダルをかけて、再び心に闘志を燃やし、
戦わなければならない。その心の整理をつけるのが難しかったといっていた圭。
そんな中で、ナダル戦の勝利によって大きな自信を手に入れることができた!
悔しさという力と、自信という力がまさにオリンピック力!
このオリンピック力で、マレーと戦う圭。
圭は言ってくれた。「マレーと戦う覚悟ができている!」
それだけ心・技・体、すべてが整っている圭なのだ。
では、戦略的に必要なのは何なのか。
ここで僕から3つ挙げさせていただこう。
これができたら絶対に圭が勝つっ!・・・と僕は思っている。
★サービスエースを狙うな!
オリンピックでのマレー戦、ファーストサーブがほとんど入らなかった圭。セカンドサーブ
からどんどん攻められストロークのリズムが取れず、完全に試合中に自信を失ってしま
った。今大会も正直、ファーストサーブの確率は50パーセントに満たない試合もあり、い
いとは言えない。
だからこそ、サービスエースを取りにいかない。最低ファーストサーブ確率65パーセント
以上が必要だ。マレーに対して、サーブだけでポイントを奪いたくなる気持ちになるが、
あえて我慢してストロークでポイントを奪いに行く。それしかない!
★ど~んと来いっ、マレーのファーストサーブ!
オリンピック、マレーのファーストサーブが凄かった。「何もできなかった」と言っていた圭。
でも大丈夫。なぜなら、圭は4回戦で世界一サーバーであるカルロビッチのサーブを受け
ている。そして、最高のリターンが出来ていた。
カルロビッチのサーブを受けていれば、マレーのサーブはゆっくり感じるんじゃないのか?
と聞いたら圭自身も「そう思います、焦らずしっかりと対応したい」と答えてくれた。
★死に物狂いラリー
これは圭にも伝えたが、この試合に勝つためにはここが一番のポイントになる。
マレーは世界一しつこいタフなストロークの持ち主だ。そのマレーに対し、ポイントを奪うに
は長いラリーの中、しぶとく、しかも攻撃的にプレイしなければならない。
1ポイント奪う度に「こんなにポイントを取るのが苦しいのか…」、「これ以上は気持も体力
も持たないっ…」、そんな思いになるはずだ。
そこで圭がプッシュできるかどうかにかかってくる!死に物狂いでタフなポイントを継続し
ているうちにやってくる。急に体が軽くなり、自然にポイントが奪えるようになる。そして今
度は相手の戦意が急に薄れてくるのだ。この感覚は、圭も2年前の全米オープン準決勝、
対ジョコビッチ戦で得た感じた感覚だ。
圭、いまこそ戦う時だ!
圭のユニクロウエアのトンボ模様の意味、知ってますか?
素早く飛び、前進し続けるトンボの姿をみて、当時の戦国武将たちは勝ち虫と呼んでいて、鎧など
に縁起の良い勝ち虫として、トンボの羽をモチーフしたものを好んでつけていたそうです。
だからこそっ、
トンボ圭、みんな圭を信じてる!
圭も自分のテニスを信じて前進し続けろ!
みんな、マレーvs圭 WOWOWでWOWOWしよう!