日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2016年04月18日【くいしん坊!万才】岩手編⑦「柳ばっと」
今日は岩手県二戸市に来ているのですが、こちらではちょっと変わったお蕎麦の料理をいただきます!
それは「柳ばっと」。
一見お蕎麦には見えないのですが、そば粉をこねて広げ、柳の葉の形に切ったものを
きのこや野菜がたくさん入ったお汁に加えた料理なんです。
すごくしこしこしていて、お蕎麦なんですが、初めて食べる感覚!
お出汁もけんちん汁に似ていて、にんじんやゴボウなど野菜がたくさん入っているので、栄養も満点です!
なんで「柳ばっと」というのかというと、「ばっと」の語源は、法律という意味の「法度(はっと)」に由来するんだとか。
一説によると、江戸時代、こんなにおいしい手打ちそばを農民が普段から食べてはいけませんよと「そばを食べることはご法度」と禁止されていた時期があったそうで、それでもお蕎麦が食べたい人々が、麺にしなければ「お蕎麦」とは言えないだろうと柳の葉に作ってこっそり食べたのだそう。
その時代の方々の知恵が光る料理ですね。
また、なぜ柳の葉に見立てたのかというと、柳は春先に一番早く芽を吹いて、秋になれば一番遅く枯れるということで、
元気で長生きするようにという願いが込められているんだそうです。
「柳ばっと」は、二戸市のみなさんの想いが詰まってる郷土料理。
そう考えると、お殿様に感謝しなくちゃですね!