日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2016年02月22日【くいしん坊!万才】東京・千葉編③「網代の地魚」
今回おじゃましたのは、品川にある「あじろ定置網」さん。
静岡県の網代漁港でその日に獲れた地魚を食べられるお店で、
カウンターに並んでいる魚は、どれも珍しいものばかりです!
定置網では、1日約50種類ほどの魚が獲れるそうですが、
築地に運ばれるのは、その中のたった5~10種類程度。
他の魚は、世の中に出回っていないので、どんなにおいしくてもなかなか流通しないそうです。
まずは、「クロシビカマス」というお魚をシンプルに塩焼きで。
真っ黒な魚なんですが、その身は、見た目と違って本当においしい!
なかなか関東では見られませんが、小田原では珍重される魚だそうで、
地元の漁師さんはわざわざこの魚を選って、ご自宅で食べるそうです。
ときどき間違って、お店に真鯛やヒラメが入ってくることもあるそうですが、
お客さんは、どなたも注文されず・・・注文されるのは、
魚屋さんでは見られない珍しいものばかりなんだとか。
それは、珍しく、かつ、味がいいからなんでしょうね。
「アイゴ」という魚も個性の強い魚。
その個性がどこにあるかというと、その内臓だそうです。
消化の悪いものを食べているので、腸が非常に長く、
その腸のまわりについている白いものが全部脂だそうで、
それをに煮たのが「ぜんまい煮」。
一瞬フォアグラじゃないかと思うのですが、その後に、
苦味、甘味、酸味が立て続けにやってくるとんでもない味ですね。
網代の珍しいお魚ががいただける「あじろ定置網」さん。
店主の西潟正人さんは、魚のことを愛し、知り尽くした熱い方です!
そして、今日分かりました。個性は珍しさじゃない、おいしさなんだと!!
西潟さん、ありがとうございました。