日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2016年01月24日全豪テニス男子シングルス4回戦!
全豪オープンテニス、第7シードの錦織圭選手(日本)が第9シードツォンガ(フランス)を
破りベスト8進出を果たした。
錦織圭 6-4,6-2,6-4 J.Wツォンガ
久しぶりに見た。とんでもないテニスを!
最初から、心技体ともにゾーン、無我の境地に入っていた。
お互い天才選手であり、感覚を大事にするプレイヤー。だから、試合の出足、じっくりと
相手の状況をみながら進めていく、スロースターターだ。
ただ、今日の試合は違った。1ポイント目からだった。ツォンガのサービスエースが炸裂。
圭のストローク強打が冴える。全く目が離せない状態だった。
昨年、全仏オープン準々決勝でツォンガに敗れた圭。その試合のコラムでも伝えたが、
ツォンガはデビュー当時から風貌がモハメッド・アリに似ていることからアリとニックネー
ムがついている。外見だけではなく、テニスもアリだ。蝶のように舞い、蜂のように刺す
テニス。今日のアリ、いやツォンガのファイティングスピリッツは凄ましかった。30歳、ど
うしても圭に勝ちたいという思いが伝わってきた。
だが、
★流れが圭に来たのが第1セット第3ゲーム目
1-1、ブレークポイントを何度も奪うもののツォンガのサーブが決まる。ただ、圭のリタ
ーン攻撃に苦しむ中、ブークポイントセカンドサーブ、きわどいところにボールが落ちた。
ダブルフォルト。チャレンジシステムを使うが、アリ1匹分ボールが枠をでる。
ここからは、
超満員のハイセンスアリーナがKEI THEATER(圭劇場)になる。
★すべてにおいてギアを上げた。
圭の一番の武器は、ここぞというところでギアを上げられるということ。これまでの3試合
よりも、ボールの質、そして集中力もひとつギアをあげていた。
そして、継続し続けた。
ツォンガと比べ、わずかな安定感、攻撃力の違いがだんだんと大きくなっていく。
ジャガー圭(ジャガーのように素早く、かっこよく、個性があり、希少価値があり、強い、
そして圭の車もジャガー)の前では、ツォンガ・アリは蝶のように舞えず、蜂のように刺
すことができなかった。
最終的には、大きなテニスの差がある、ワンサイドの試合となった。
さあ、いよいよ世界王者ジョコビッチだ!(まだ決まっていないが・・・)
僕の個人的な感想・・・
今の圭なら勝てる!
ただ、そのためには条件がある。その条件とは、火曜日の試合に向け、
僕もしっかりと戦略を考えたい。
火曜日、圭は必ず入らなければならない、圭にしかできない、
スーパーゾーン!
圭、2年連続ベスト8入りおめでとう!
そして、いよいよグランドスラム制覇へ向け、本当の戦いがはじまりますね!
それから、コラムの写真、いい写真ばかりでしょ!
僕も現役のころからお世話になっているカメラマンの塚越亘さんが現地から
わざわざ撮影した写真を送ってくださいました。しかも、僕のこのコラムでの
使用許可までいただき、塚さんに感謝です。
塚さんありがとう!どれもいい写真ばかりで選ぶのが大変です。
みなさん、コラムと一緒に、塚さんの写真もお楽しみください! 修造より