日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2015年12月10日ミュージカル「李香蘭」
先日、BS朝日「ザ・インタビュー」の番組で、浅利慶太さんにお話を伺う機会がありました。
僕にとっての浅利さんの印象は「鋭く、半端なことは嫌う人。」
だからこそ中途半端な聞き方はできない。
浅利さんの稽古場で本気で聞いた1時間半。
僕は、完全に浅利慶太ワールドにはまってしまいました。
1つ1つの言葉、ストーリーにこれまでの演劇の歴史を感じ、日本に演劇を、本当のエンターテイメントを作り上げていかれた浅利さんのパワーの源を感じ取ることがでできました。
それはまさに 『浅利慶太』という人間力。
人として魅力があり、「この人の言葉を信じてついていけば必ず成功できるんだ!」、そう信じさせてくれる力があるんです。
それは、インタビュー中、何度も浅利さんの口から出てきた言葉・・・
“To be or not to be that is a question !” (生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。)
シェイクスピアの代表作の1つ『ハムレット』の中の名台詞を何度も繰り返されていました。
生か死か・・・
浅利さん自身、これまでの人生「生きるか死ぬか」、いつも本気で生きてきたからこそ、とんでもないことを成し遂げてこられたのだと感じました。
まさにその魂が込められた作品が、浅利さんが企画、構成、演出を手掛けられたミュージカル「李香蘭」なんだと思いました。
先日、ミュージカル「李香蘭」にご招待いただき、自由劇場に行かせていただきましたが、浅利さん魂一杯のミュージカルでした。
言葉一つ一つに、問いかけがありました。
今、僕の脳に流れ続けている最後のシーン…
♪「徳をもって怨みに報いよう~」
憎しみを憎しみで返すなら、争いは未来永劫へと続くだろう・・・
今の平和は、多くの人の犠牲の上に成り立っている。
その平和の上に、今生きているということ、そして平和を願う人たちが、どの時代にもたくさんいたんだということを改めて思い知らされる。
だからこそ、僕らはどんな時も「自分の心に聞く力を持っていたい。自分の良心に聞いて、良心に従って生きていきたい!」 そう感じさせてくれる作品でした。
そして、自由劇場に流れる空気には一体感がありました。
本気の演劇は、見ている人を感動させる。
そして、その波動を演じる皆さんも同時に感じている。
まさに感動の共有がそこにあったんです。
浅利慶太さんと演者の皆さん、浅利事務所のスタッフの皆さん、素敵な時間をありがとうございました。
母音を大事に伝えている皆さん流に・・・
まつおかしゅうぞう あうおあ いううおう!(わかる人にしかわからなくてごめんなさい…)