日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2014年02月24日くいしん坊!万才 京都編8
京都市右京区にある日本最大の禅寺、正法山妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山。
敷地内にある「東林院」は、「沙羅双樹の寺」としても有名です。
今日は、有名な精進料理研究家でもある住職の西川玄房さんにごちそうしていただきます。
このお寺は本当に広く、宿坊もあり、そちらでごちそうになる食材のほとんどは、
お寺の裏の畑で、ご住職自らが丁寧に育てられた四季折々の旬の野菜です。
住職によれば、「野菜にも命があり、精進料理は殺生をしないということだけが重要なのではなく、
いただいた命を活かしきる」ということが、精進料理の本来の姿なのだと言います。
「煮物の三種盛り」や「切り干し大根の煮物」「たくあん」「ごっつ揚げと小松菜の菜びたし」など、
滋味豊かな料理の数々が並ぶ中、禅寺で最高のおもてなしとされる「ごま豆腐」は、
ごまの香りがものすごく豊かで、一所懸命丹精込めてすられたごまだからこそ出てくる味わいなんですね。
今が旬の「里芋の柚子みそ煮」はさっぱりしていて、食感はしっかり。
噛めば噛むほど粘りが出てきます。
「菜の花のごま和え」は、思わず声が出るほど素材の味が濃いですね。
「三昧」は、食べることに集中することによって、より美味しさも感じましたし、
最後に、自然と「ありがとう」という感謝の気持ちが出てくるものだと思いました。