日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2014年02月17日くいしん坊!万才 京都編7

 京都の家庭料理「おばんざい」には、生活の知恵がつまっています。 

 今回は、町屋の暮らしについて考える研究グループ「京の町屋 暮らしの意匠会議」のみなさんに、ごちそうしていただきます。

 

作っていただいたのは、「大根のおばんざい」。

大根の葉っぱや皮、「しっぽ」と呼ばれる根の先端まで、すべてを無駄なく使った料理の数々が並びます。

葉は菜飯、茎は漬物、身の内側はなますや煮物、粕汁などに使い、皮の部分は細く切ってきんぴらに!

歯ごたえがあって、おいしいきんぴらです。

そして、八百屋さんでは捨ててしまう「しっぽ」の部分も、辛味があるので、

すりおろしてわさびと合わせて薬味に使い、「わさびおろし乗せ冷やっこ」のできあがり!

しっぽとわさびの辛味がダブルでやってきて、お豆腐によく合います。

 

「一つの食材から何通りの料理を作れるか」。

日々の献立に変化をつけ、そして食材を使い切ってムダにしない。

こうした工夫の根本には、「始末」の精神があるそうで、この素晴らしい心がこれからも末長く伝わっていってほしいですね。

そして、すべて無駄なく使ってもらって、一番喜んでいるのは大根に違いありません!

 

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