日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2015年01月22日【全豪オープン4日目】錦織圭選手 2回戦突破!!
勝った!錦織圭選手。全豪オープン2回戦突破!
錦織圭 対 イバン・ドディグ(クロアチア)
3-6,7-5,6-2,7-6(7-0)
試合時間2時間47分
圭、試合終わっての一言め・・・
いや~疲れましたね ~~~
体も心も本当に疲れた試合だったと思います。
ドディグとは、昨年の楽天ジャパンオープンでの対戦があり、
その戦いは僕の「修造コラム」(2014年10月1日掲載)でも書かせてもらったが、
ドディグのことを、ツアー1番のファイター、ハングリーさがまさに・・・
ロッキー・バルボアと僕は例えた。
ただ、今までの対戦成績3勝1敗、そして昨年戦った楽天ジャパンオープンでの試合を間近で見ていたので、圭にとって「怖くない相手だな」と思っていた。
ただ、今日のドディグは、僕の知っているドディグではなかった。
最初のゲームからドディグのプレイをみて感じた・・・
完全に圭は研究されている!
今までの戦い方とは全く違う戦術でドディグが挑んできたのである。
パンチ、パンチとにかくストレートパンチ攻撃だった!
◇圭のセカンドサーブになると迷いなく攻撃してネットにやってくる。しかも…
◇圭のファーストサーブでさえもリターンダッシュしてくるケースが何度かあった。
極めつけは、ラリー中…
◇120%強打!
これ以上打てないくらい、リスクを負ってどこからでも強打してきた。
それによって圭はどうなってしまったのか?
全くリズムを作ることができなかった!
今までは、ベースラインよりも2メートル近く後ろに下がりながら、
拾って拾って拾いまくるロッキードディグだった。
圭は、ジャブ、ジャブ、を入れながら、とどめの圭パンチを繰り出していた。
しかし今日はそうはいかなかった。
すべてパンチ、カウンター強打パンチを打ち続けるロッキードディグだった。
防戦になってしまう圭。
ファーストセット奪われ、セカンドセットもタイブレークへの流れ。
僕も解説していて、タイブレークに入ったらドディグ有利と言わざる負えない状況だった。
完全にコーナーに追いつめられた!
その中で圭は踏ん張った。相手のストレートパンチをかわしながらポイントを奪った。
圭は言った。相手のセカンドサーブの攻撃がすごかったので、コース、回転、スピードを工夫して戦ったと。
ただ、今日の敵は相手だけではなかった。
暑さだ!
自分で言うのも嫌だが今日の天気は松岡修造だった。
その暑さがボディブローのように効いていく。
ダウン寸前…
ふらふらしていた状態もあったと圭は話してくれた。
立ち上がった圭!その力は圭だけのものではなかった。
ハイセンスアリーナは、まるで日本でプレイしているような雰囲気だった。
圭がきつくなった時に、日本の皆さんの応援が大きな力、大きなエネルギーになったのだ!
1回戦同様、自分のテニスができなくてもしっかりと勝ち切った圭。
まさにメンタルで突破したのだ。今日は圭がロッキーになった!
ロッキー圭!
3回戦は、サーブが武器で剃刀スライスの持ち主、アメリカのスティーブ・ジョンソン。
3回戦も日本の応援、エイドリアンを力に戦ってほしい。
さぁ、今日はもう1試合。
これから添田豪選手の試合を観戦してきます。
対戦相手は、フェルナンド・ベルダスコ選手!
豪はもう前に進むしかない!!
自分の名前通りにGO!GO!添田豪!
今日の解説、アイ・オブ・ザ・タイガーになった 松岡修造
<おまけ>
世界NO.1ノバク・ジョコビッチ選手に先ほどインタビューしてきました。
ぜひとも、WOWOWでチェック!
ジョコビッチ言っていました・・・
『圭は世界ランキング5位だけど、今のテニスは世界一だ!』