日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2011年08月24日報道ステーション 14歳の五輪メダル候補~”イカタコキック”渡部香生子選手
今回取材させていただいたのは、平泳ぎの渡部香生子選手、14歳。
来年開催されるロンドン五輪のメダル候補です。
今年5月に開催されたジャパンオープンでは、女子平泳ぎ50m・100m・200mで3冠を達成!
そして、今月ペルーで開催された世界ジュニア選手権では、見事金メダルを獲得しました!
そんな渡部選手の泳ぎの速さの秘密をさぐってきました。
その秘密は…フワァーっと進むイカタコキック!?
渡部選手は、実は2年前まで個人メドレーの選手だったそうですが、
肩を痛め、肩に負担の少ない平泳ぎに転向したそうです。
そして、麻績(おみ)コーチが渡部選手の平泳ぎを見ていると、
イカやタコのようなフワーっとしたキックをしていることに気付いたそうです。
イカやタコは力を使っていない割にはフワーっと前に進む。
足を大きく引きつけて蹴った方が速いのでは?と思うのですが、
もちろん大きく引きつけた方が前には進むのですが、
その分、足を引きつける瞬間に逆向きの力が働き、ブレーキがかかるんだそうです。
イカタコキックで、小さく引きつけて泳ぐ最大の理由は、そのブレーキをかけないこと。
そのため、楽に前に進めるんだそうです。
渡部選手にとって、平泳ぎは「人生を変えたもの」だそうです。
個人メドレーをあのまま続けていたら、オリンピックを狙えるところまできていなかったんじゃないかと。
今回取材させていただいて、スポーツ選手は、自分の才能にどうやって気付くかが大切だなと思いました。
渡部選手の場合、
「もしケガをしなかったら」
「もし麻績コーチが香生子さんのイカタコキックに気付かなかったら」
「もしそのキックに気付いていたとしても、それを変えてしまっていたら」、
香生子さんの才能はうもれていたかもしれませんね。
才能との出会いの大切さを感じた取材でした。
渡部香生子選手
僕が以前驚いたのは、200mを泳ぎ終わった後の渡部選手が、普通ならクタクタでプールから出るのも大変なくらいなのに、ケロッとしていたこと。
しかも、「楽でした。全然疲れてません。そのままのペースでもう100m泳げます」とのコメント。
驚きです!渡部選手は、まだ14歳。これからの成長がますます楽しみですよね。