日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2015年01月28日【全豪オープン10日目】錦織圭選手 準々決勝

 

全豪オープン準々決勝。  

 

そろそろ始まろうとしている。

先ほど錦織選手の試合前の練習を見ている中、ある言葉が頭から離れなかった。

大会前から圭とワウリンカに対して言われ続けていた二文字。

 

優勝

 

この言葉が今日の試合のキーポイントになると!

優勝の二文字が二人の心、メンタルにどう左右されるのか?

 

ワウリンカ…昨年の全豪ディフェンディングチャンピオン。

優勝しないと確実に多くのポイントを失う。ラインキングも落ちる。

そして一番の壁、天敵 圭。とんでもないプレッシャーが襲いかかる中でのプレイになるであろう。

「優勝しなければいけない…」これほどきついものはない。

 

圭…優勝候補。何度もささやかれた今大会。

その周りからのプレッシャーにすでに打ち勝ったと僕は思っている。

フェレール戦以外の1,2,3回戦、いつもの圭ではなかった。

僕に“平常心でプレイできなかった”と語っていた。この試合は違う。

“挑戦者のつもりで戦える”と圭が言っていた通り、圭にも相当のプレッシャーがかかっているのは明らかだ。

 

どちらにせよ、この対決は・・・

 

れた選手がつ!

 

その選手はどっちだ!

さあ、これからセンターコートのWOWOW解説ブースに行ってきます!

 

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・・・・・2時間4分後・・・・・

 

今日、れていたのはワウリンカだっだ。

 

錦織圭 世界5位 3-6,4-6,6-7(6-8) スタン・ワウリンカ 世界4位

 

ワウリンカの圧勝だった。

想像できない内容だった。それほどスコアはワンサイドだった。

 

今、試合後、圭のインタビューをさせてもらって戻ってきたところ。

錦織圭選手の 2015年の全豪オープンが終わりました。

皆さん、ちょっと待っていただけますか・・・敗戦の悔しさが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お待ちいただいてありがとうございます。申し訳ありません。

今日は簡潔に書きます。

 

の動きが明らかに硬かった

だから一番の武器。相手のショットを予測する、読むことができていなかった。

錦織選手はどう感じていたのだろう?

 

「最初全く読めませんでした。サーブもどちらに来るかわからない。そしてストロークも本当に重かった

 

圭は、僕が思っている以上にワウリンカのショットを脅威として感じていたのだ。

 

ただ、チャンスはあった。

 

・第1セット  3-5 ワウリンカサーブ  15-30

・第2セット  4-5 ワウリンカサーブ  15-40

・第3セット  2-0 ブレーク 完全に圭のペース

・第3セット  タイブレーク 1-6から挽回6-6

 

あのポイントをとっていれば…悔しい

 

 

 

 

心が乱れている自分。落ち着く時間が必要だ・・・

たられば”はやめよう!

 

まず、全豪オープンチャンピオンのワウリンカを褒めさせてください。

 

リベンジ魂!

 

このメンタルはすごかった。
最もメンタルの波があるワウリンカは終始闘志を絶やさなかった。素晴らしかった。
昨年の全米オープンで敗れた悔しさをすべてぶつけた。強かった。

ファーストサーブの強さ確率の高さ。そしてストロークの重さ深さ

 

圭は、試合中に自分のテニスを見つけることができなかった。

 

でもね~~~皆さんよ~~~く考えてみてください。

全豪オープン、グランドスラムで日本人がベスト8進出。

とんでもなくすごいこと。相手が今日は強かった。よく頑張りました・・・・と言いたい。

 

でも嘘はつけません。

 

圭ならできる、圭なら勝てた。

 

本気でそう思っています。そして偉そうに言って申し訳ありませんが、世界のテニスを見てきている自分の意見は間違っていないと思います。

 

では何がそうさせなかったのか・・・

 

グランドスラムベスト8からでてくる雰囲気、そして相手の気迫に敗れた。圭は・・・

 

「グランドスラム2週目は本当にタフですね。挑戦者の気持ちでコートに入ったし、テニスもよかった。なのに…こういう舞台で勝てる選手になりたい。強くなりたいです。

 

挑戦者が挑戦者として戦えなかった。挑み続けることができなかった・・・

 

圭は誰よりも今日の試合の悔しさを感じている。
そして、絶対に勝てたと信じているマイケル・チャンコーチから、夢へ向かっていくための辛いミーティングがこれから待っている。

 

僕は思う圭が必要こと。

 

テニスは上手くならなくていい、もう十分上手いのだから。しかし、タフにならなければいけない!

 

圭のテニスはすでにそこにある。

後は、グランドスラムという夢の舞台で、何があっても自分のテニスを、そして自分らしさを出せるメンタル、タフさを身に着けること!

 

圭ならできるぞ!

 

日本の皆さんも、そして世界のファンも圭ができると信じてる!

 

圭。ベスト8、あえておめでとう!とは言いません。

 

でも、お礼を言わせてください。

2週間ありがとう!世界のテニスを、タフさを学ばせてくれてありがとう!

 

 

 

ちょっと待った。俺の全豪オープンはまだ終わっていないんだ!

 

WOWOWさんでこの全豪オープンの凄さ、テニスの魅力を伝えきるぞ!

 

さあ、みんな全豪オープンでWOWOWしよう!
 

 

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