日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年08月31日錦織選手3回戦へ
全米オープンテニス4日目。
男子シングルス2回戦 錦織圭 vs ガエル・モンフィス(フランス)
今日のフラッシュメドウも日中は蒸し暑かったようだ。選手にとっては少しでも涼しくなるナイトマッチの方が戦いやすい。
錦織選手とモンフィスの戦いは、いつも最終セットまでもつれ込むことが多い。粘り強く長いラリーを好むモンフィスに対して、圭も辛抱強く付き合わなければならない、タフで長い試合になるだろうと思っていた。
新しくなったLOUIS ARMSTRONG STADIUM(ルイアームストロングスタジアム)には屋根がつき、スタジアム内に売店が立ち並んでいて、野球のスタジアムようになっているそうだ。収容人数も14,000人。有明センターコートが10,000人なので、セカンドスタジアムにしては大きな方ではないだろうか。ただ、屋根がついたからなのか、かなり会場内のざわつき加減が画面を通してもうかがえる。試合後に錦織選手が言っていたが「試合中のざわつきがかなり大きかった。審判の言っていることも聞こえないくらい。自分は静かな方が好きなので、ちょっとやりにくかった」と。
さて、肝心の試合結果だが… 錦織圭 6-2,5-4 G.モンフィス
第1セット、モンフィスのサービスゲームをいきなりブレークしていいスタートをきった圭は、そのまま第1セットを先取。第2セットに入るとモンフィスが開き直ったのか一か八かの強打を連発し始め、圭はリズムを崩されてしまい0‐3とモンフィスリード。焦ってしまったのかミスが目立ち、今まで入っていたギリギリのボールが入らない。嫌な空気が流れ始めたが…、第6ゲーム15-40のブレークポイントと崖っぷちに立たされた圭は、デュース合戦で肝心なところでミスを連発したが、何とか粘ってしのいでくれた。このゲームを取れたのは大きい!よし、これはいけるぞ!っと思った第7ゲーム。至近距離で圭のショットを右手首に受けてしまったモンフィスは圭にブレークを許すと、トーレーなーを呼んで右手首にテーピングを巻いて試合を再開したが、残念ながら途中棄権となってしまった。
モンフィスは残念だったが、圭にとってはいい調子でここまで来ているだけに、2週目に向けて少しでも体力温存したい時だと思う。ただ、今日の試合でも見受けられたように、ちょっとしたことでリズムが崩れてしまうことがある。それをどのようにコントロールしていくか、明後日の試合までにうまく調整して欲しい。
3回戦の相手は第13シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)だ。僕が思うに、シュワルツマンに対し、圭はプレイしやすいタイプの選手だと思っている。今回の全米は錦織選手にとってはダフなドローだが、自分のテニスを信じて勝ち進んで欲しい!