日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2019年01月25日大坂なおみ選手決勝進出!

大坂さんが、王坂(チャンピオン坂)の頂点へむ向かう!

なおみさんは大会前の会見で「自称3歳児」と自分を称した。そして準々決勝では我慢できた自分に対し「4歳ね、おめでとう、私!」。その4歳児が、今日の準決勝で21歳と一気に大人になったと言わせてほしい!

女子準決勝 大坂なおみ 6-2,4-6,6-4 カロリナ・プリスコバ(チェコ)

◆超高級レベルテニス!

これが女子テニスなのか!と感じるほど素晴らしい内容の試合だった。間違いなく今大会一番のストローク戦。両選手ともにストローク強打が炸裂した試合だった。

プリスコバストロークは回転が少ないフラット系で、186㎝の長身を生かしバランスを崩さない。なおみストロークはドライブに近い、少し回転をかけ、より重いボールを放つことができる。

速さ  vs重さのラリー

試合の展開は・・・

<第1セット> なおみさんの完璧テニス

すべてにおいて、今大会我慢していたものを余すところなく表現したテニス。プリスコバは何も太刀打ちできない時間帯となった。

<第2セット> 序盤なおみペースで進んでいたが、さすが元世界1位

プリスコバは、しぶとくチャンスをうかがいながら、なおみさんのレベルが少し下がった時間帯を逃さなかった。まさにワンチャンスをものにしたプリスコバ。さすが元世界女王、素晴らしかった!

<第3セット> なおみガッツで主導権を握る

プリスコバ1-0、なおみさんのサーブで何度もブレイクポイントがあったが、そこはなおみガッツでしのいでいた。そこからは、完全になおみさんのテニスが主導権を握りながらプレイしていた。競ってはいたが、テニスは間違いなく差があった。テレビの前で、僕は「なおみ超半端ない!」を連呼していた。グランドスラム準決勝という舞台で、いいテニスをしていたプリスコバを相手に “なおみテニス”で勝ち切ったことは、なおみさんのテニス人生にとって、大きな大きな収穫だ!

では、なおみさんの何が、より進化したのか、超半端ない!” テニスを伝えたい!

★集中力が超半端ない!

セカンドセット、少しイライラする場面があったものの、なおみさんの集中力は半端なかった。なおみゾーンはどんどんと勢いを増していく、どこまでも“半端なさ”を継続していく集中力を持っている。

★動きが超半端ない!

今日のなおみさんの動きは早かった!そして、速かった!いつも以上に姿勢を低くし、どんなに左右に振られても、走らされても、そこになおみがいた!俊敏に動く身体能力は、アスリートにとって最も憧れる動きだ。

★高速ストロークが超半端ない!

なおみさんの構えるポジションがベースライン上に。全米から最も進化したところだ。個人的には、さすがに近すぎで対応できないのでは?と疑問視していたが、彼女は完全に自分のものにしていた。このストロークは、錦織圭選手の高速テニスに、よりパワーを与えたようなプレイだ。これまでの女子テニスでは誰もできていなかった。

★角度が超半端ない!

ストロークで角度をつけるには、沢山の回転をかけるのが普通。だが、ボールが減速する。しかし、なおみさんの角度はスピードがある。だから減速したように見えない。はっきり言って男子でも届くことができない角度。あっぱれ!

★なおみスーパーサーブが超半端ない!

世界一のサーブといって間違いない!スピードも勿論だが、パワー、強さが加わった。リターンする側にとっては目もそうだが音も大事。打点の音によって反応していく。だが、なおみサーブ音はシャープ大砲音。ドカーンではなく、ドカン!!!相手にとって、音を感じる前にボールがやってくる感覚になる。

★なおみフィジカルが超半端ない!

走るだけではなく、持久力、体力もついた!グランドスラム制覇には7回勝たなければならない。今年の全豪は特に暑い。炎天下の中、疲れがてきてもおかしくない。だが、今大会を通して言えることだが、なおみさんはゲーム終盤にむけ、よりエネルギーが増す感覚がある。

★フィニッシゲームが超半端ない!

今大会、5-4、このゲームを取れば勝利!という場面で、しっかりとゲームを取り切る力が凄い。昨年の全米決勝セレナ戦でもそうだったが、ここぞのポイントが素晴らしすぎる!

★なおみインタビューが超半端ない!

試合後、コート上でのインタビュー。毎回世界中を沸かすウィットに飛んだコメントは、超魅力的!今日も「おじいちゃん、おばあちゃん、おはよう!」と、微笑ましいコメントでみんなを顔にしてくれる!

最後に、僕のホームページで写真使っていいよ、と現地から写真を送ってくださったカメラマンの塚越亘さんに感謝です。塚さん、ありがとうございました! 修造より