日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2018年09月07日大坂なおみ選手 グランドスラム決勝進出!

なおみエクスプレスが決勝へ!

アーサーアッシュセンタコート。大坂選手の準決勝の練習中、僕はコートサイドでリポートをした。そこは完全なるコート内、USTA、全米だからこその出来事だ。

2万3千人を超えるスタジアム。コート上で感じる雰囲気はまさに圧倒される・・・そのセンターコートに日本人が立つ。誇らしいことであり、ここでの日本人選手の体感はまさに日本テニスにとっての財産なのだ!

女子シングルス準決勝 大坂なおみ 6-2,6-4 M.キース(USA)

まさになおみエクスプレスなテニスだった!

・フットワークが早い!速い!

・サーブが速い!強い!

・メンタルが強い!安定!

早く、速く、そして時間通りに運行する日本が誇る新幹線のようにミスなく安定していた。

我慢なおみ! 

ファーストセット、なおみさんから1-2、なおみさんサーブ0-40

そこからなおみサーブなおみ忍耐ストローク挽回!

今回、“我慢!” をテーマに戦ってきたなおみさん。終始我慢のテニスを貫いた。

なおみボール!

ストロークのボールが深かった!そして角度もあった。テニスは深いボールが鉄板だ。しかも大坂さんのボールは重い。今年から取り入れた角度の効いたボール。特にバックハンドのクロス。大坂さんのショットは特に角度がつくので、相手はよりコートを走らされる。キースはてんてこ舞い。

第1セット 6-2

なおみチャレンジ!

第1ゲーム、キースのサーブ。30-40のブレークポイント。凄まじいラリーのなか、キースの打ったショットをなおみさんが止めた・・・なんとチャレンジ。ブレークポイントでプレイを止めた。こんなこと普通はできない。さてチャレンジの結果は・・・

OUTっ! なおみチャレンジ勝ち!

なおみ新幹線サーブ!

何度も何度もブレークポイントを迎える中、超特急サーブが炸裂。のぞみ、ひかり、こだまとスピードも球種も変えて・・・しかも・・・

キース苦笑いサーブ!

1-0のブレークポイント。なんとセカンドサーブでエース!あまりの勝負師に相手のキースも笑うしかない・・・

メンタリストなおみ!

すごいメンタルだ。僕はなおみさんのメンタルを“なおみキャンドル”と称し、心の炎を表現してきたが、今日のなおみさんはどんな状況でも炎を燃やし続けた。なおみの心は崩れなかった。世界中、皆が思ったはずだ。なおみはなおみメンタリストだと!

キースのプレイはよかった。何度も彼女のGoodプレーに拍手を送っていた。キースの鋭いストレートが炸裂していた。そして最後の最後まで戦い抜いた昨年の準優勝者であるキースを心から称えたい!

なおみONコートインタビュー!

幸せなことに、なおみさんの試合終了直後、沸き上がるセンターコートの中でそのまま話を聞くことができた。

「史上初日本女子グランドスラム決勝進出おめでとう!」

「ありがとう・・・疲れた」

「なぜ?」

「よく走ったから!本当によく走った。」

「我慢したね?」

「もちろん!3敗しているから。いままでは全てハードヒットして負けてた。だから我慢して戦いました。」

以前、なおみさんにインタビューをした時に「試合中、何を一番心がけてプレーしている?」と聞いたら「頭を使ってプレーすること!」と言っていたのを思い出し、1つ聞いてみた。

「今日、頭使ったね?」

「使った!相手のフォアを高いところで打たせないように心がけた。」

「次はあこがれのセレナです。」

「今から緊張してる!そして興奮している!」

「WOWOWを見ている皆さんに一言!」

「次の試合、応援お願いいたします。おやすみなさ~~~い」

「いや、なおみさん、僕らは寝ません。決勝へ向けて出し切り応援させていただきます!」

さあ、なおみエクスプレス、終着駅、全米優勝まであと一駅!

終点までなおみテニス!

信じてる  修造