日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2020年01月23日全豪オープンテニス 西岡良仁選手3回戦進出!

男子シングルス2回戦 西岡良仁 6-4,6-3,6-4 D.エバンス(イギリス)

グランドスラム大会では初めての3回戦進出を決めた!

試合後、西岡選手に話を聞くことができました。

「今日は風が強いということがわかっていたので、それに対する対応が自分できちんとできていました。相手もそれはわかっていてお互いが対応していました。だから、攻撃したいときでも我慢ができた。そういう対応力が相手よりも自分の方がよくできていたんだと思います。」

この話を聞いたとき、良仁の成長を強く感じました!

環境が悪い中で自分のマイナス面がでてしまうことは良仁自身が一番よくわかっている。それを自分の中できちんと受け入れることができた。こういう状況でも落ち着いた対応ができるような選手になった。テニスだけじゃなくて人間的にも良仁は成長したんだと感じれたとても嬉しいインタビューでした。

その良仁の3回戦の相手は、今日伊藤竜馬選手と試合をしたノバク・ジョコビッチ!

男子シングルス2回戦 N.ジョコビッチ 6-1,6-4,6-2 伊藤竜馬

この試合、僕は幸せなことにコートサイドレポートということでコート真横から見させてもらいました。選手の息遣いまでが聞こえてくるくらいの近さ!ファーストセットは硬さもあり、6-1とあっという間にセットをジョコビッチに取られてしまいましたが、セカンドセットに入ってから落ち着きを取り戻し、竜馬らしいプレーを見せてくれました。僕は数年ぶりに「竜馬が戻ってきた!」と感じ正直嬉しかった。グランドスラム大会、センターコート、満員の観客と声援、相手はノバク・ジョコビッチ、考えれば考えるほどすごいカードが揃った一戦。その試合に竜馬が戻ってこらたことが、僕は本当に嬉しかった。だからこそ、試合は負けてしまいましたが、ここまで諦めずによく戻ってきた竜馬に、そして会場に応援にいらしていたお母様、ずっと竜馬を支えてくださったコーチに心からおめでとうと言いたいです!

3回戦、西岡vsジョコビッチ戦。良仁はジョコビッチとデ杯ファイナルで戦っていますが、その時は「ジョコビッチと戦える!」という嬉しさだけで、何もできず、そのまま試合が終わってしまった、という感じだったそうです。

その後のATPカップではナダルと対戦。世界NO1のナダルを追い詰め誰もが「おっ、これは!!」と思った時、良仁自身も「これ、いけるかも!」、そんな思いがよぎり勝ちを意識しすぎてしまった、と話してくれました。だからこそ、どんな時も自分を見失わずに、落ち着いて組み立てた戦略をしっかりと1つ1つ丁寧にやっていく。これができれば可能性が見えてくる、そう力説した良仁。20~50位台の選手との試合でかなりの確率で勝てているので、そういった経験を生かして、相手が誰であろうと自分のテニスをしっかりとしていきたい、そんな思いが溢れている良仁が誇らしく感じました!

24日金曜日、なおみさんの試合と良仁の試合、どちらも目が離せません!