日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2025年01月14日【全豪オープン2日目】大坂なおみ選手1回戦突破!!

全豪オープンで、過去に2度優勝トロフィーを掲げた大坂なおみ選手が、センターコートのナイトマッチ第2試合に登場。
全豪オープン3年ぶりの初戦突破です!!
なおみさん、おめでとう!そして、ありがとう!

僕はなんとコートの真横で、試合の迫力を肌で感じることができました。
対戦相手は、昨年大坂選手が全豪の1回戦で敗れたフランスのC.ガルシア選手。
テンポの速い強打で攻めてくる、非常に危険な相手です。

試合は、第1セットを大坂選手がワンサイドで取ったものの、第2セットでガルシア選手が勢いに乗り、なおみさんのプレーが一気に崩れ始めた。
その中で、印象的なシーンが2つありました。

1️⃣壁を見つめ自分の心を整える

ファイナルセットの第2ゲーム。
ゲームカウントは0-1、大坂選手のサーブで15-30。
絶体絶命の状況。
そのとき、大坂選手は相手に背中を向け、壁をずっと見つめていた。
ネガティブな心とさよならし、強い自分を取り戻しているように見えた。
そこから、なおみさんのプレイが大きく変わった。

2️⃣「Every point, do something(すべてのポイントで何かをする)」

なおみさんが叫んだ言葉。
真横にいた僕にまで、しっかりとその言葉は届いた。
まさになおみさんに必要な戦術だった。

ガルシア選手が完全に波に乗り、信じられないようなスーパーショットを次々と繰り出してくる中でも、すべてのポイントで自ら攻撃的し、自分のペースを掴むことができた。

これこそが、大坂なおみのテニス。

この試合で苦しんだ分、全豪のセンターコートで優勝したときのテニスを取り戻すことができた試合だった。

試合が終わったのは夜中12時半。

センターコートで最後まで日本の皆さんからの“がんばれ!”という声援が大きな力になっていたと感じた 松岡修造