日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2019年07月27日【世界水泳競泳6日目】渡辺一平選手が200m平泳ぎで銅メダル!

2019年7月26日(金)、競泳6日目、渡辺一平選手が200m平泳ぎで見事銅メダルを獲得しました!

一平さん自身はもっといい色のメダルを目指していたかと思いますが、この銅メダルは本当に見事だと思います。

そのくらい今日のこのレースは、誰が勝ってもおかしくない超ハイレベルな戦いでした。

世界記録保持者の一平さん、前回の世界水泳で金メダルのアントン・チュプコフ選手(ロシア)、そして昨日の準決勝で一平さんの世界記録に並ぶタイムを叩き出したマシュー・ウィルソン選手(オーストラリア)・・・その他にも強豪揃いで大混戦になるのは間違いなかった。

世界新記録を出した選手が金メダルを取るというような、他にはなかなかない大注目のレースの中、一平さんは素晴らしい泳ぎを見せてくれたと思います。

今までの一平さんのレースプランは、各50mのラップを同じくらいのタイムで泳ぐ「平均一平スタイル」。

ただ、近年海外に強力なライバルたちが現れたことで、相手に合わせてスタイルを変えることができるように、一平さんも「前半型」「後半型」など様々なレースプランに挑戦し、「自由自在一平スタイル」を作り上げてきました。

テンポがまるで別人というチュプコフ選手は、150mまでは伸びやかな泳ぎで体力を温存し、ラスト50mで爆発的な追い上げをする後半型タイプ。
一方のウィルソン選手は、最初から飛ばしていく前半型タイプ。

そんな二人を相手にどのようなレースプランで挑むのか注目されましたが、一平さんは最初から攻めた。150mまでは自身の世界記録を上回るペースで泳ぎ、ラスト50mも本当に我慢強く粘ったと思います。

今回のレースは、ラスト50mで驚異的な追い上げを見せ、世界新記録を叩き出したチュプコフ選手に軍配が上がったが、次のレースは誰が勝つか分からない。

レース後の一平さんは、素直に相手の強さを認めていた。ただ、悔しかったのは間違いない。

「これだけ強いライバルがいると燃える。負けたくない」と語ってくれた一平さんは、その強い気持ちを持って、来年の東京オリンピックで一回りも二回りも成長した姿を見せてくれるはずです!

今回の世界水泳で驚いたのは、異次元の泳ぎを見せる選手がいること。

特にスゴいのが、この3人!
平泳ぎのアダム・ピーティー選手(イギリス)、バタフライのクリストフ・ミラーク選手(ハンガリー)、そして自由形とバタフライ短距離のケレブ・ドレセル選手だ。

3人とも圧倒的な大差で金メダルを獲得している。トップ中のトップの選手が争う中で、正直ありえない。まさに「別世界水泳」です!

来年の東京オリンピックでも、この「別世界水泳」の選手たちの泳ぎが見れると思うとワクワクしかありません。

ただ、日本だって十分戦えると証明してくれた瀬戸大也選手がいます。

今大会でも、自分の記録さえ出せばメダルを狙える日本人選手はたくさんいました。

確かに、ここぞというときに自分の実力を出し切るのは難しい。

でも、「東京オリンピック」は間違いなく1年後にやってきます。誰にでも平等に時を刻みながら。

だからこそ、選手たちには、「今はまだオリンピックが来ないでほしい」「もう少し時間がほしい」と思いながら、自分の人生を懸けた勝負の時を受け身で待たないでほしい。

覚悟と決意を持って、自ら「東京オリンピック」に飛び込んでほしい!

そして、「待ってろ東京!」という想いで臨んでほしい!!

僕はそんなみなさんを全力で応援させていただきます!