日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2019年12月06日【フィギュアGPファイナル】男子ショート
2019年12月5日(木)、いよいよフィギュアの世界一を決めるグランプリファイナルがイタリア・トリノで開幕しました。
今大会は男女ともに史上最高レベルの演技が繰り広げられること間違いなしの超ハイレベルな戦いになる!
日本からは、羽生結弦選手、紀平梨花選手が出場しますが、そのライバルもまた最強揃い!!
羽生選手にはアメリカのネイサン・チェン選手、紀平梨花選手にはロシア勢、その戦いから目が離せません。
そんな中、まず行われた男子ショートには、羽生選手が登場。
羽生さんにとっては3大会ぶり5度目のファイナル制覇に向けた戦いとなります。
羽生さんの直前に演技を終えたチェン選手は、プログラムを完璧に滑り切り、ショートの今季世界最高得点を叩き出した。
その後出場した羽生選手は、冒頭の4回転サルコウ、その後のトリプルアクセルともに見事に決めてきたが、最後の4回転トーループ+トリプルトーループのコンビネーションジャンプで思いがけないミスが出た。
練習では問題なく何度も跳べていたジャンプだ。
スポーツは何が起こるか分からないのが魅力でもあるが、ショート直後の羽生さんにお話を伺ったとき、真っ先に返ってきたのは「悔しいしかないですね。すぐに練習したいです」という言葉だった。
羽生さんから「怒り」と「悔しさ」が痛いほど伝わってきた。
と同時に、僕は羽生さんが心の底からほしいと思っていたものをつかんだように思えた。
それは、羽生さんの「原点」とも言える想い、「強い相手と戦うのがすごい好き」ということだ。
オリンピック2連覇の偉業を成し遂げた絶対王者の羽生さんは、ライバルがいなくなっていく中で、その都度モチベーションを探し続けた。
そんな中、今回たった1回のミスで、羽生さんの心の奥底から、まっすぐで純粋な本来の感情が戻ってきたような気がする。
今までも様々な逆境に打ち勝って進化し続けてきた羽生選手。
男子フリーでは、今回のショートで改めて感じた想いを原動力に、これぞ羽生結弦!という演技を見せてくれると信じてます!!