日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年09月05日錦織選手、大坂選手 ベスト4に向けて!
全米オープンテニス 錦織圭選手、大坂なおみ選手がベスト8進出!
そして明日、ベスト4をかけた戦いに二人が登場!
大会10日目アーサーアッシュスタジアム 第1試合
女子シングルス準々決勝 大坂なおみ vs レシヤ・ツレンコ
今大会、2回戦で全豪覇者のウォズニアッキを破り、気持ちも乗っているツレンコ。彼女のメンタルはすざましい。4回戦のボンドロウサワ戦では、炎天下の中、タイブレークを奪われたときに 松岡修造お得意 の痙攣に… 動けない … 誰もが棄権かと思いきや、そこからなんとカンバック!心も体もテニスも強い!
ただ、大坂さんにとっては、相手は誰でも関係ありません!
パワーショットのなおみさんテニスができれば、間違いなく有利になる!大切なのは “なおみキャンドルの炎を灯し続けること!” それだけで十分。
アーサーアッシュスタジアム 第2試合
男子シングルス準々決勝 錦織圭 vs マリン・チリッチ
「全米での錦織選手は最高のドローだ!」とWOWOWの解説で何度か伝えている中で、 “錦織圭 優勝への道” の中で「準決勝で誰と当たるか」そして「どんなテニスができるか」がキーポイントになると言ってきた。なぜなら試合前、トップ選手たちが順当に勝ち上がってきた場合、準々決勝で当たるであろう選手はチリッチだと思っていた。今大会初戦からチリッチの試合を観てきたが、正直、心のアップダウン、そしてストロークの安定感がなかった。だから、圭の今のテニスであれば怖くない相手だと感じていた。それが・・・
最も強いチリッチになってしまった!
1回戦、2回戦とサーブ力でなんとか乗りきっていたので、「この状態のチリッチであれば今の圭なら大丈夫」と感じていた。しかーし、3回戦アレックス・デミノー戦で、試合時間4時間というフルセットの激闘を繰り広げ、チリッチが勝利。しかも2セットダウンからの大逆転!チリッチにスイッチが入ってしまった!
心 何度も危ない場面があったが、その度に吠えながらどんどん心が強くなった!
技 ストローカーの相手に対し、チリッチも負けずとミサイルストロークを打ち返していた。打ち返すたびにどんどん安定感が増し、パワーもさらに増していった!
体 暑さにも長い試合にも強い!
デミノーとの試合の中でチリッチ三拍子 が揃ってしまったのだ。まさに4年前、全米オープン決勝で圭が敗れたときのテニスが戻ってきたしまった。対戦成績は圭8-6チリッチと、圭の方が勝ちは多い。とはいえ、錦織選手がチリッチとの試合で、今大会のプレイをそのまましたら、解説者としてはチリッチを選ぶしかない。
勝ちたい! 負けたくない!
では、圭に必要なことはなにか?
それは、3回戦までの戦略を変えるしかない。ゆったりと相手をじわじわ攻める戦法だけではスイッチの入ったチリッチはを崩すのは難しい。もっと早いテンポ、早い展開でチリッチにターゲットを絞らせないテニスが必要だと思う。今大会、錦織選手は高い軌道で回転の多いボール、じわじわ攻めるテニスを多用してきた。ただ、チリッチの強烈ミサイルストローク、そしてロケットサーブを連発されると効き目がなくなってしまう。だからこそ錦織選手の得意な、コートの内側からどんどん早い展開で相手を振り回し、構えて打たせないようにすることができれば、チリッチマインドは崩れてくれるはずだ。
今から僕の心は燃えているぞ!