日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2018年09月03日錦織圭 4回戦に向けて
錦織圭 全米優勝への道!
錦織圭選手がグランドスラムの頂点に立つことができると信じ続けている松岡修造が、全米優勝への道のり一歩一歩を皆さんと歩んでいきたいと思います!
第21シード、錦織圭選手の3回戦の対戦相手は第13シードのD.シュワルツマンでした。第3セットを落としはしましたが、第4セットをものにしベスト16入り!優勝に向けてまた一歩前進。大きく大きく優勝への道が開けてきました!
とにかく、今回の圭は凄くいい。何がいいって・・・
テニスがいい!
組み合わせがいい!
メンタルがいい!
かっこいい!
全米のドローを見た時、圭にとって一番怖い相手は第4シードのズベレフだと思っていました。なぜなら198㎝の身長から放たれるストロークの破壊力はとんでもない。錦織選手が一番苦手とするタイプは爆発的なテニス、手が付けられないテニスをする選手。まさにズベレフがそうなんです。しかしっ!
そのズベレフが3回戦で全米から消えてしまった。ズベレフを倒したP.コールシュライバー(ドイツ)選手が、圭の4回戦の相手となりました。
コールシュライバー選手の武器は…
★卓球テニス
リズムよく、バウンドしながら体重移動し、打つそのプレイはテーブルテニスのようだ。
★シングルバックハンド
片手バックハンド。ボールの上がりっぱなから放たれるストレートは彼のテニスの気持ちを表すショット。このストレートのエースが決まりだすと一気にリズムがよくなっていく。
★ドロップショットもあるよ!
スライスも多用するが、スライスの構えからのストレートのドロップショットが要注意だ。
★ドイツ人らしさ満載の勤勉ファイター!
とにかくまじめな選手。どんな状況でもいつも一所懸命。見た目は地味であるが誰からも愛される好青年。決してあきらめない!
では、今の錦織圭選手はコールシュライバーとどう戦うべきか?
◆バックをしっかりと構えさせて打たせない!
そのためにも深いショット、そして同じ個所に3球集めないようにする。特に今大会の圭のバックハンドは安定感がある。だからこそクロス、ストレートと相手を振り回し、いつも主導権を得てプレイしたい。
◆とにかくフォアお願いいたします!
2016年全豪1回戦6-4,6-3,6-3、今年のマスターズローマ大会4回戦で6-1,6-2といずれも圭が全勝している。特に全豪の試合を見返したが(僕自身が解説していた)錦織選手のフォアハンドがとにかくよかった。今大会、ラケットに当たってからすぐに持ち上げてしまうところがあり、どうしてもボールに重さがない。ただ、対シュワルツマンの試合 第4セットから、圭らしいフォアハンドが戻ってきた!今日の練習でも念入りにマイケル・チャンコーチとともに厚い当たりのフォアハンドを何度も打ち続けていた。完全に戻った圭のフォアハンドは明日の試合ではどうしてもKEYになる。
◆ガッツガッツガッツ圭!
錦織選手が今大会何度も見せてくれているガッツポーズ!何度もこぶしを握り締め自分を奮い立たせている姿が印象的だ。この気持ちがあれば、絶対に乗りきれる。
さあ、明日の圭の試合、ルイアームストロングスタジアム第1試合11時スタート!
僕、解説します!
みんなで WOWOW しよう!
同じスタジアム第2試合が大坂なおみ選手の4回戦。なおみキャンドルは僕の応援の炎を灯し続けます!
明日に向けて心が WOWOWしている 修造より