日々の思いを本気で伝える!修造コラム
2021年02月20日大坂選手、全豪オープン2度目、見事グランドスラム4回目の優勝!!
全豪オープンテニス2021 女子シングルス決勝 大坂なおみ 6-4,6-3 ジェニファー・ブレイディ(USA)
なおみさん、全豪オープン2度目、見事グランドスラム4回目の優勝を果たしました!!
まさに、“なおみ風格!”を感じた決勝戦でした。今回は、ゲームの流れを記します。
第1セット3-1 なおみさん、あまり強打せず決勝戦ならではの緊張感の中、落ち着いたプレイで相手のサーブをブレイク。
3-2 ブレイディがすぐにブレイクバック。ブレイディのフルスウィングショットが炸裂、そのまま3-3でブレイディキープ。
5-4 なおみさん、相手にブレークポイントを与えるがフォアハンドのクロスでエース。どうにかしのいでナイスキープ。
5-4の40-40 なおみさん、相手のショットぎりぎりに追いついたなか、片手バックでロブ、深く最高のショット!ブレイディ痛恨のミス。
セットポイント ブレイディが簡単なフォアのチャンスボールを、ストレートに予測したなおみさんの動きをみてミス。
第1セットの大事なポイントを記しましたが、一番のポイントは大坂さんのテニスは決して良くなかった中で奪った第1セットだったということ。自分のテニスができないなかでもフットワーク、心の安定感があった。だからこそ、5-4での最後の2つのポイントは大坂さん自ら相手のミスを誘ったのです。これがすごい!
相手がなぜミスをしたか?それはブレイディにとって、相手がNAOMI OSAKAだったから。
なおみ風格炸裂!
強さというのは、テニスの技術だけではなく相手を威圧できる力。「なおみは何かしてくる、大きなポイントほどなおみは仕掛けてくる」そんなイメージがブレイディの目の前に現れる。これこそが、世界トップ選手だけが持っている目に見えない強さなんです!
第2セットからは、なおみさんが「なおみテニス」をはじめました。
ストロークに一気にエンジンをかけ、スピード、場所、正確性、すべてをギアアップ!しかも、カモン!の声とともに全集中突入!今、世界どこを探しても、誰も「なおみテニス」を止めることはできない、そのくらい見事な勝利でした!何といっても一番すごいと思ったことは、「まだまだ進化できるテニス」、「発展途上テニス」だということ。浅いボール、ボレー、スライスなどまだまだ伸びる、もうなおみを止められる選手はいない!…そんな思いを強く感じさせてくれた嬉しい優勝でした!
なおみさんのテニスを通して「何があっても戦い続ける力」をメルボルンの人たち、そして世界中の人たちに伝えてくれました。コロナ渦でなんとなく重たい雰囲気が続いていた日々を忘れてしまうくらい、なおみさんから元気を頂いたこの2週間!
なおみさん、なおみさんのご家族のみなさん、そしてコロナ禍でより団結力が強くなったチームの皆さん、本当におめでとうございます!なおみさんの優勝スピーチで「隔離の長い日々を支えてくれたチームは家族同然。このトロフィーはみんなのもの!」本当に素晴らしいチームです。
表彰式でオーストラリアテニス協会会長の言葉にあった「この1年、なおみはコート、そしてコート外において少しでも世の中を良くしようとする姿に心を打たれました。世界に希望を与えてくれました!」まさになおみさんの言動は世界を動かしている!
ありがとう!なおみさん
おめでとう!なおみさん
目指せゴールデンスラム!(グランドスラム4大会とオリンピックを制すことをゴールデンススラムと言うんです!)
なおみさんだから できる!