日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2017年08月29日伊達公子さんの引退を聞いて…

伊達公子選手が、2度目の引退を発表した。

 

一報を聞いたとき、正直驚いた。

残念な気持ちも大きいが “ホッとした!” それが僕の本音だ!

このまま続けていたら、伊達さんの身体は壊れていたはず。

なぜなら『限界』という言葉が伊達さんにはないから…。

 

これまで僕は、伊達さんを側で応援させていただいた。

そして心の声を聞かせていただいてきた。

 

伊達さんは…

世界一テニスを愛している人。

テニスを通じて「伊達公子」という自分自身を探し求めていた人。

「どこまで自分はできるんだろう…」とずっと自分自身に問い続け、テニスを通じて

挑戦してきた人。

 

伊達さんの本音は「やりたい!」

間違いなく今でもテニスツアーを通じて自分探しをしていきたいと思っているはずだ。

その伊達さんが、再チャレンジにピリオドを打つ決断をした。

 

「私ならきっとできる!とずっと信じていました。今でもその想いがないと言ったら

嘘になります。でもどこかでテニスに区切りをつけなければならない時があるのなら

ばそれが今ではないかと思ったのです。」

「最後の戦う姿を記憶に留めていただきたいので、大会前に決断をお伝えした上で

コートに向かいたいと思いました。」(伊達さんのブログより)

 

「私ならきっとできる!」伊達さんのこの言葉が、僕の心をより本気にさせてくれた。

だから、僕は伊達さんに感謝の思いを「まだ」伝えたくない。

彼女のテニス人生を賭けた試合が「まだ」残っているからだ。

9月、有明コロシアムで行われる『Japan Women’s Open』では、伊達さんがテニス人生

全てを賭けた試合を僕らに見せてくれるだろう。

僕らが今までに感じたことのない「伊達公子」を感じることになる。

僕の記憶の中には「伊達公子」の記憶がたくさん刻まれているが、新たな記憶が刻まれ

ることだろう。心にずっと留めておきたい記憶が…。

 

だからこそ伊達さんに言わせてもらう。

伊達公子さん、今はこれまでのテニス人生を絶対に振り返るな!

テニス人生全てを懸けて戦うときがやってきたんだ。

人は区切りをつけるとより強くなる、そして一点に集中できる。

伊達公子自身に挑戦する「KIMIKOチャレンジ!」するときが来たんだ!

 

だから、僕は言い続けるよ。

伊達さんなら できる!

公子だからこそ できる!  

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最後の最後まで、伊達公子選手を応援し続ける 松岡修造より